ロスに駐在になってすぐの頃だったので70年代の終わりだった筈、古くからの友人がサンフランシスコに駐在してて彼の任期が終わり帰国する事になった。そこでアカプルコへ行って送別ゴルフ三昧をやろうぜ、、となりサンフランからは二人、そしてワタシと参加して現地で合流する事になった。当時はロスからは格安航空券が買えサンフランへ行くのと大して変わらなかった記憶がある。
無論、インターネットで予約なんて時代じゃないので旅行代理店経由で手配、現地では確か完成したばかりだったこのプリンセスと言うホテルを確保、いざ出発、、。
ホテルは目の前にゴルフ場が広がり裏は広い海岸線、、もう申し分のない立地とサービスで大満足、でも肝心の友人二人が待てど暮らせど来ないのだ、。サンフランの勤務先へ電話しても”もうとっくにメキシコへ行きましたよ”の返事、っでホテルで確認すると”そんな名前の予約はありません”だ、、。携帯電話なんかありゃしない時代でこりゃもう待つっきゃない。そして一日が過ぎ翌日も過ぎ、、おいおいもう二日で帰らないといかんぜ、、。家内や子供たちはそんな事はお構いなしに毎日プールへ入ったり海岸を散策したり街へ出たりと大満足の滞在だ。
おかしいなぁ~、、ホテルを間違う訳はないし一体何処へ行っちまったんだろう。止む無く一人でゴルフをしていると、、泊まっているホテルの隣に形状はちょっと違うが同じような小ぶりのホテルが見える、。うん、なんじゃこれは?と思い玄関先へゴルフカートを乗り付けフロントで問い合わせてみた。するとなんだよ~、、”ハイ、お二人ご宿泊ですよ”と返事が返って来た、。
何のことはない此処は同じプリンセスホテルでも姉妹ホテル、後発に竣工した別棟ホテルだとさ、、そんな事は誰も教えてくれなかった。そしてやっとそのロビーで友人二人と合流する事が出来たのです。結局ゴルフ三昧が、、”一味”になってしまい辛うじて1ラウンド半だけゴルフを楽しむだけに、、友人二人もそんな別棟ホテルがあるって事には考えが及ばすおかしいおかしい、まさか誘拐でもされた?などど同じことを思っていたそうな。
これは長いおバカ遍歴でもトップファイブに入る程の馬鹿さ加減、、家内や子供たちはもう開いた口が塞がらなかったそうだ、。