これは62年に初めて我らがジェームス・ボンドがスクリーンに登場した場面である。日本公開は翌年の63年の6月、ロードショー一番館ではなく東劇の横っちょにあった松竹系B館で上映された。原作はイアン・フレミングで順番から行くと確か6作目だったのだがこれが映画化第一号、しかも邦題は”007は殺しの番号”と言う訳の判らないもので原題の”Dr. No”とは大きくかけ離れていた。
後年(シリーズの大ヒットに反映して)邦題は”007/ドクター・ノオ”と改題されている。もうこれは何回も何回も繰り返し見ている映画だし記事にもしているのだが先日J:COMでレコーダーを新製品に変更し録画が出来る機能が付いて来た。その手始めに早速これを試し撮りして再見しようと思ったのだが残念な事に吹き替え版だった、、。
ボンド : I admire your courage, Miss...?
トレンチ: Trench. Sylvia Trench. I admire your luck, Mr...?
ボンド: Bond. James Bond.
それが吹き替え版は若山弦蔵氏がボンドの声、そりゃ当時は彼の低音の魅力は全開でかなり多くの俳優さんの声を吹き替えしている。しかし、、リアルボイスで育ったジイさんにはダメだった、、、過去には何回も見ているが007の吹き替え版は初めてじゃなかろうか?? これじゃ”オレの名前はボンド、ジェームス・ボンド”と日本語で言われてもあっそうなの、、みたいな雰囲気で折角録画した映画はテレビ画面に再生される事もなくあえなく”殺しの録画”へ、、。