昨日このブログにアンダンテさんからコメントを頂いたその中にあったキーワード、、77年、その年月でちょっと思い出した事がある。
その77年から83年までは紙切れ一枚の辞令を”ありがたく”懐に携えてロス・アンジェルスに赴任していた。こりゃ映画の本場じゃん、、と最初は喜び勇んでいたのだが冗談じゃねぇ~、、結局そんな映画三昧になる事はなかった、、、まあアカデミー賞だけはライブ放映で見れたが、。

貴重品とは言っても現金、装飾品とか宝石などあろうはずもなく家族のパスポートくらいだったが、。
確かあれはもう翌年になっていたと思うが年間に80日以上も出張があってその週も月曜の朝一で出張先の顧客と会う予定がありロスを日曜の午後に出発する事になっていた。そして午後にLAX(空港)へ運転して行き長期駐車場スペースへ留めガーメントバッグ(当時は殆どの旅行者がこれだった、、)を肩に航空会社のカウンターへ、スムースに発券も終わり、次にカウンターのおねいさんが”ハイ、ではパスポートの確認をさせてください”、、っと来た。
うん、、この時点で顔は真っ青だったと思う。そうだった今日はアメリカ国内じゃなくてカナダのバンクーバーへ行くんだった、、、そりゃパスポートが必要だぜ。幾ら上着の内ポケットを探ってもそんなもんはありゃしない、銀行の地下室、貸金庫の中に置きっぱなしさ、。これには参った、カウンターのおねいさんには”半落ち”状態、そして”パスポートは忘れました”と”完落ち”だ、、。

これで銀行が月曜も休みだったらどうするか、、までは考えが及ばなかったがさっき駐車したばかりのカーパークへそしてトボトボ帰宅したのであります。しかも月曜の朝にならんと先方には連絡も出来ないし、アラン・ドロンならちゃんと”地下室のメロディー”になって日曜の晩には地下室の貸金庫へ侵入しパスポートを取って来れたんだがなぁ~、。