”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”L.A. コンフィデンシャル”(97年)

原作を書いたのはカリフォルニア州生まれの推理小説作家、ジェイムス・エルロイで”ブラック・ダリア”、”ビッグ・ノーウェア”、”ホワイト・ジャズ”そしてこれ、、と全部で4部作になっているのだが映画化は夫々がシリーズ化されておらず単独制作、。”ブラック・ダリア”はブライアン・デ・パルマ監督で06年に映画化されているが他の二原作は何処のプロデューサーの目にも留まらなかったようだ。

イメージ 1この”L.A.コンフィデンシャル”の評価はファンの間ではバツグンに高い、それもその筈先ず配役が素晴らしい、、;

ケヴィン・スペーシーがジャック役で全身賄賂まみれのワル刑事。

ラッセル・クロウはバドで悪を正そうと孤軍奮闘する熱血刑事、、でもかなりヤバい事も平気でやっちまう。

ガイ・ピアースは下っ端警官だったがその優秀さと上司への受けの良さから一気に昇進して行く、、しかし最後は正義だけじゃ勝てない、と苦い体験を、。

ジェームズ・クロムウェルはダドリー・スミス、LA警察署の上層部に座っているくせにもう悪に染まりきっていてどうにも救いがない、、と言う役柄だ。

キム・ベイシンガー、、リン・ブラッケン、、もうこれっきゃないと言う役柄で売れっ子コールガール、そして各事件に微妙に絡んでいる。

ダニー・デヴィートはシド、ハリウッドでタブロイド情報誌を発行しているが裏じゃジャックとつるんで紙面のトップを飾るような衝撃的な逮捕劇をスクープする為に”やらせ”を画策し嘘っぱち情報を流している。

そんな一癖も二癖もある連中が犯罪が多発するロスはハリウッドを舞台に暗躍していくのだ、、。もう映画の本筋としてはど真ん中のストライクだ。

舞台背景は、1950年代、マフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに、血みどろの抗争が繰り広げられていた。
 
そんなある日、街のコーヒーショップで客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。被害者の一人は刑事だった。その刑事の相棒だったバドは新入りのエド、ジャックと共に事件の捜査に当たる。やがて、犯人と見られる三人組はエドに射殺され、事件は解決したかに見える。のだが何とこれが本筋の始まりなんである、、

イメージ 2公開当初に映画館で見ているのだがその頃は全編2時間18分の長さも全然へっちゃらだった。

むしろ映画よ終わってくれるな、、みたいな余裕だったが今はダメかな、とてもリバイバルだとしても映画館でインターミッションなしでこの長丁場を座ってはおれないだろう、、情けない。



絶対途中でトイレに立つだろう度☆☆☆☆
映画の完成度☆☆☆☆
キム・ベイシンガーの妖艶度☆☆☆☆