”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”トゥルーライズ”(94年)

シュワルツェネッガーが敏腕スパイに扮したどちらかと言えば肩の凝らないアクションもの、彼の奥さん役でジェイミー・リー・カーチスが出ている。そして監督と脚本を手掛けたのがあのジェームス・キャメロンだ、

イギリス映画のスパイものとは大分違って派手さが売り物で多少、イヤかなり無理な設定でも無視している所が流石のハリウッド、、実はジェイミー・リーの躍る場面だけを見る積もりが又、最後まで行ってしまった、。

 

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原題の”True Lies”はまさに嘘つき大会だが長年、国の諜報部門で働くハリーが奥さんにはIT企業に勤務する”セールスマン”と称して嘘をつき通して来た事から来たタイトルじゃなかろうか?まあ最後には奥さんも交えてスパイ一家になるのだが、、。

そのハリーの上司役でチャールトン・ヘストンがチョイ役で出ている。これはすっかり忘れていたな、、最も本当にカメオ出演だし眼にパッチを着けているので判らないで通り過ぎてしまうかも?

 

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確かに豊富な制作費を掛けて撮られている事は判るし出演しているスタントマンの数たるや半端じゃないぞ、それにジェット機を実写で使っているし同じお笑いスパイ映画でもイギリス映画の”ジョニー・イングリッシュ”みたいな路線とはかなり違う、。

制作されたのが93年の頃だと思うが今になって”続編”の企画があるとか、、そりゃちょっとキャメロン監督や出演されていた皆さん、遅すぎやしませんか?

 

 

 

 

 

”殺人者たち” (64年)

これは実にハードボイルドな映画でハンフリー・ボガードの一連の私立探偵モノとは一線を画す実にスリリングで魅力ある映画だ。原題は”The Killers”、まさに殺し屋たちのお話で主演はリー・マーヴィン、そしてアンジー・ディキンソンにジョン・カサベテス、監督がドン・シーゲルだった。そして何より原作がアーネスト・ヘミングウェイと来れば見逃す訳には行きません、、。

まあそんなにファンが多かったとは思わないがかのロナルド・レーガン氏も(後の大統領)現役最後の頃に出ていた作品でもある。それともう一人、リー・マーヴィンの相棒で出ているクルー・ギャラガーが実に素晴らしいのだ、不気味と言う訳じゃないがそうだなぁ~、、”ブラックレイン”の松田優作とか”レオン”のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせるキレかたと表現すれば良いのか目が離せない個性的悪役振りがピタリとハマった当たり役だった。

 

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ウィキにはこう書かれている、、;

プロットは「過去を抱えた男が、逃げも抵抗もせずに暗殺者の手で殺されることを選んだ」というヘミングウェイの短編を元に、男の過去を追い、さまざまな証言による過去のフラッシュバックを挿入して明らかにしていく、という設定になっている。

 

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殺し屋コンビに扮した、寡黙で冷酷なリー・マーヴィンと幼児的な残虐性を持つクルー・ギャラガーは全編にわたって凶悪さをさらけ出す。彼らが盲学校における冒頭の殺人シーンで、盲目の受付女性に容赦なく暴力を振るう描写により端的に印象付けた演出はシーゲルの面目躍如たるもので、二人が男の過去を知る者たちを次々に尋ね、しばしば暴力をもって証言を暴き出そうとする行動も強烈なものである。

公開時、リー・マーヴィンは一番好きな映画だと発言した。また俳優出身だが映画監督としても才能を発揮し始めていたジョン・カサヴェテスの俳優としての代表作でもある。

っとまあウィキに掲載された人はちょっと??な書き方だが人物描写を的確に捉えた手腕は監督の力量じゃなかろうか?残念な事にこれだけ映画を配信するチャンネルやネットサービスがあるのにこの映画はなかなか見せてくれないのだ、。

 

 

 

 

低額制作費が大化けした映画

日本の”Shall We ダンス?”(96年)は低額予算で制作されて日本のみならずアメリカやオーストラリアでも見事にセンター前にクリーン・ヒットを飛ばし派手な収益をあげた代表格だ。(アニメは別ですが、、)
 
その後(8年後)には、周防監督が脚本で参加してハリウッドでリメイクされ、ピーター・チェルソム監督、リチャード・ギア&ジェニファー・ロペ主演でこれ又、クリーン・ヒットだった。
 
設定は全く同じ、そりゃ舞台は違うが双方とも”ハートフル”な秀作で素晴らしい評価を得た。
映画のオリジナリティと言う点では完全に日本版の良さに軍配が上がるのだがタイトルはロジャー・ハマースタインの名作”王様と私”から流用されているしあそこまで100%完璧にリメイクされたらもう文句は出ないかな、、それに両映画、配役の良さも忘れられない、、;
 
竹中直人が演じたキャラはそりゃもう笑い転げるほど、片やアチラでは同じキャラをスタンリー・トゥーチが演じているのだがこれが又お見事、、オスカーの助演男優候補にノミネートされてもおかしくないと信じていた、。
 

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日本版は後年、拡大ロードショーで米国本土そしてオーストラリア等でも上映され大好評を博した、、そこで映画の内容とは別に少しシビアな数字を追ってみると観客動員200万人を越し収益を16億円あげたそうだ、、一方のハリウッド版は制作費に50億円を計上し収益合計がアメリカ国内だけで軽く100億円を突破、、諸外国では日本を含め170億円を稼ぎ出しているそうな、。やはりスケールが違うんだな、、映画の出来は日本版に軍配があがっても収益となると足元にも及ばない、、。
 
日本では昨今”字幕派”、”吹き替え派”と言われるがアメリカもヨーロッパ諸国でも古くから字幕を読むのは一部のファンだけ、、それが一番のネックになり観客動員も200万を越す程度だったらしい、。従ってリメイクされる場合、そりゃ勿論字幕ナシの脚本、しかもハリウッドの俳優さんが演じてるのだから”見やすい”、”共感しやすい”に落ち着いたとの分析もあるそうだ。やはり英語圏で配給するには配役陣が英語じゃないと高収益は見込めない、、すると日本じゃヘンテコな事になり”Sayuri”みたいな事になってしまうのだ。
 
まあその辺が現実か、我等世代だとどうしてもその不自然さがハナについてしまう、、アラン・ドロンがイタリア語や英語を喋っている分には違和感はないがジョン・ウェインがフランス語でカウボーイ役をやっていたのには引いちまったな~、、。
 
少ない制作費で高収益をあげるのが制作者の本懐なら低予算で素晴らしく評価の高い映画を作る、、これも願望だろう、しかしこの数字から見ても明らかなように北米の大きなマーケットや世界を相手にするには50億円くらいの予算を確保し最初っから世界レベルの配給を目指さないと勝ち残れないようだ。
 
その映画製作もこのコロナ禍によって大きく変わろうとしているようだが、、何よりソーシャル・ディスタンスを守る為にはTVでの有料配信が近い将来、一番手っ取り早い方法でコレが世界の映画鑑賞の流儀になりそうだ。
 
最後にごく低予算で制作された映画が大化けしてプロデューサーが高笑いしたベストを、、;
 
800万ドルの制作費だったのが公開され世界中で大ヒット、、収益はナンと1億ドルを稼ぎ出した。宝くじ並みの配当で☆☆☆☆だったでしょう。無論、映画の出来も素晴らしかった、。
 
”マイ・ビッグ・ファット・ウェディング”」(02年)
トム・ハンクスとリタ・ウィルソン(奥さん)が舞台劇を見て”こりゃイケる”と映画化権を買い取り500万ドルの制作予算を掛けて制作。これが何と世界中で大ヒットしてしまい過去の記録を全部塗り替えた。その総収入たるや3億ドルをドバっと超えて歴代の”収益率の最も高い映画”のランキングトップへ、。柳の下にはドジョウは二匹いませんでしたが、、それでもトム・ハンクス夫妻は何年にも渡って笑いが止まらなかったでしょう、、。残念ながら日本にはギリシャ移民がいないので内野安打程度で終わってしまったようですが、、世界中ギリシャ移民がいない国はない、、そりゃもう大騒ぎでした、、。
 

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笑いが止まらない二人、、もう身体を張って役者をやっているよりプロデューサーをやっている方が絶対に楽じゃなかろうか?

 
”ロッキー”(76年)
これだって当初の制作費は100万ドル(一億円程度)、それが大大メガヒットで収益は2億ドルを楽にオーバーしてしまった。此方はそれをきっかけに続編がどんどん制作され遂にシルベスター・スタローンは億万長者へまっしぐら、。
 
っとまあこんなところがトップスリーでしょう、、そりゃ”ブレア・ウィッチ・プロジェクト”に至っては格段に低い制作費だったと聞きますが、、そもそもオレは見てないし、その気もないので、、悪しからず。
 
 
 
 

”飛べ!フェニックス”(65年)

一種の”デザスタームービー”なんだがこれはチョイと忘れがちな秀作クンだ。主演はジェームズ・スチュワートリチャード・アッテンボロー、ピーター・フィンチにハーディ・クリューガーにアーネスト・ボーグナインと個性豊かな配役陣、そして監督はロバート・アルドリッチだ。

前年の64年にイギリス人のエルンスト・トレヴァーが書いた同名の長編小説が原作になっている。後年、2004年に主役をデニス・クエイドに置き換えてリメイクされたがその時はそのまんま”フライト・オブ・フェニックス”と言う邦題に、申し訳ないがこりゃ見る前から邦題で負けている、、、仮に邦題が”飛べるものなら飛んでみな”、だったら多少は評価も高かったも知れない。

 

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下のは2004年度版、ナニやらこの映像を見ると大海から”エンヤートット”と魚でも釣り上げている場面を想像してしまう、、。

 

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同じようなケースとしちゃスティーブ・マックイーンの”華麗なる賭け”、、リメイクではピアース・ブロスナンがそのまま”トーマス・クラウン・アフェアー”に、ナンで配給元はそんな発想でしか邦題を思いつかないんだろう??視聴者がバカにされている?

そのフェニックスの方は(古代エジプトに登場する不死鳥)なんだが最初っからそんな名前じゃない、。砂漠に着陸した男どもが苦心惨憺、して不時着時に大破した機材から(双発双胴機でC82と呼ばれる軍用輸送機)使える部品を取り出し再度空に甦らそうとする。その願いを込めて命名されたものだ。

パイロットで有能な指揮官役がフランク(J・スチュワート)で有能な設計技師がハインリッヒ(H・クリューガー)で彼の職業を聞いた全員が”こりゃ助かるぞ”と喜ぶのだが実は模型の飛行機を設計しているって事が判明し、半殺しになる。映画の半ばからはこのハインリッヒが中心になる訳だが疑心暗鬼になっているヤツらもいて別行動を取って砂漠の彼方へ応援を求めて行こうと主張する組と仲たがいしてしまう。

限りある食物と水、究極のサバイバルと化すのだがこりゃ見ている方は海に浮かぶ孤島の方が条件は良いかも知れないと思い当たる、、何せ砂漠じゃ魚がいる訳じゃないし(サーモンだっていないのだ)井戸を掘るなんて事も出来ない、それに襲って来る砂塵もあるし全員が団結してないと存続も難しいのだ。

そんな究極のサバイバル、拳銃の撃ち合いもカーチェイスもありゃしないが切り取った部品で又、空へ羽ばたく事が出来るんかと最後の最後まで座席にしがみ付いていた、、妙に見ているだけで喉が渇いた記憶がある。かなりな冒険映画、IMDbの評価だってすこぶる高いのだ。

 

 

 

 

 

”The Quake / ザ・クエイク”(18年)

 

遂に英語がそのまま邦題になった。しかし原題は”Skjelvet”言って珍しいノルウェイの映画だ。どうやら意味は”地震”だと思う、、、でも英語のタイトルが”Quake”なので”揺れ”の方が的確かな?

お決まりのデザスター・ムービーだがどうもこの前に”The Wave”ってのがあったようだ。そうなると”大津波”に続き大悲劇が”海”、”陸”と二度に渡ってノルウェイの首都、オスローを襲った事になる。

 

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ノルウェイは日本ほどじゃないらしが知る人ぞ知る地震国でそれも多発するそうな、実際過去には大災害が襲って来ているし映画の末尾に”何時又、地震に襲われるか判らない”とテロップが流れた。てっきり北欧の三国はそんなデザスターとは無縁だとばかり思っていた。

さて映画の方だが配役はお決まり、、多分前作を見てないとナンでこうなっているのか判らないのだがパパ(どうも昔のウィレム・ダフォーの雰囲気)が精神的に不安定で現在は別居中らしい、ママは一人で息子と娘を育てている、。

息子は大学生で下の娘は中学生か?そしてパパがナニかの研究に携わっている関係でコンピューターが弾き出した数字を検証すると直ぐにでも大地震が襲って来ると予見する。大慌てて別居中だった奥さんに職場から退去するように電話するがそんな事は信じられない(多分この辺りは前作からの続き)、それで止む無く下の娘と彼女の世話をしに来てたお嬢さんを連れて奥さんを救助に向かう。

同時に息子にも連絡しようとするが”緊急事態だ、逃げろ”と伝える前に講義中には電話を切れ、と教授に言われてしまう。そんなで三者三様、地震に向かってまっしぐら。

そしてビルの34階でやっと奥さんを見つけるが今度は娘がパパを追っかけて行っちまった、、それに責任を感じて追っかける彼女のお世話係、、そして4人がその34階に取り残されてしまう、、そしてクライマックスの大地震、ビルが傾き全員が放り出されてしまうのです、、オワリ。さてこの一家はどうなったでしょう、。

まあ見なくても良かったと言えばそれっきりだがCG満載で派手な映像はハリウッドでも通用するかな?でも出演者のキャラが、、悪いと言うよりどうもしっくりこないのだ、そんなで最後まで揺られっぱなし、制作費をケチったのか肝心の箇所が無くて見ている側に想像させる方式だった(泣)&(汗)。