”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Never enough、、グレイテスト・ショーマン”(17年)

Never Never Never enough、、、と続く歌声は劇中のハイライトシーンでレベッカ・ファーガソンがセンターステージで見事に歌い上げたがホンモノの声はこのローレン・アレッドが吹き替えをしていた。

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Rebecca Ferguson as Jenny Lind

youtu.be

 

勿論映画も素晴らしかったがこの人のこの場面は映画館の大スクリーンで堪能しないとその素晴らしさは半減してしまう。最近”ラ・ラ・ランド”やこんなミュージカルに接する機会がない、、っと言うかそんな映画が制作されていないのが実に寂しい、。

どうやら”ウェスト・サイド物語”のリメイクが企画されつつあるようだがその前にやはりこのコロナ騒動が落ち着かないと無理かも知れない、。

 

 

”鑑定士と顔のない依頼人”(13年)

久し振りに映画に戻った、、何せ野球が始まってしまい他の事をやる時間が激減している。肝心のメージャーはまだ開催されてないがその分、昨年までメージャーで活躍していた選手が日本の球界で多く活躍しているのでその選手たちを追っているだけでこれが結構忙しい、。地元愛も発揮しようと思っているんだが何せ弱いんだな、、もうちょっとで勝てるって試合が映画並みにどんでん返しの連発だぁ~、。

そんな野球中継を縫って5年振りに遭遇した”鑑定士と顔のない依頼人”、これは実に”巧い”映画だった、。まさにド真ん中のストライク、打つ側から見れば見事なセンターオーバーのホームランじゃなかろうか?

 

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"The Best Offer" 2013

5年前と言う事はFOXさんにお世話になったハズ、こりゃ絶対に記事にしていると思い検索してみると、、;

 

この映画、”鑑定士と顔のない依頼人”は邦題が気になって以前から何とか見れないかな、、と試行錯誤していた。Yahooさんの”知恵袋”でも度々登場するし日本国内での評判も上々とあらばさてアマゾンさんにお願いしてでも買うか?とまで考えていたのだが、、。

 

昨晩FOX配信のラインアップに”The Best Offer"とある、このポスターを見れば瞬時に判ったのだがテレビの番組表にはポスターは出て来ないよ、、、でも主演がジェフリー・ラッシュだし”暇”だったし見てみようとソファに座ったらナンとこれがそれ、、どんピシャリ、その”鑑定士”だった。そして夕飯も忘れて一気に最後まで131分を堪能したのでありました。

 

”The Best Offer"とは”最良の申し出”みたいなんだがそれをそのまま”ベスト・オファー”にせずちょっと内容を暴露しちまった邦題だが”鑑定士と顔のない依頼人”、、こりゃなかなかじゃないかな。

舞台になるのはイタリア、ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は成功している鑑定士兼競売人だ。ホテルのような豪邸に秘密の別室を作りそこに女性の肖像画を集め鑑賞すると言う趣味の持ち主でホンモノの女性とは接した事がない、、。そんな彼にある日若い女性クレア(シルビア・フークス)から鑑定依頼が来る。どうも邸宅を売り払い沢山ある美術品やら絵画などを売却したいとの相談だ。
 
そんな幕開け、鑑定士はヴァージルと判るのだがその顔のない依頼人、、とはこのクレアと言う女性で彼女は”外出恐怖症”とでも言うか6歳くらいから以降一切外出をしたことがなくずっとこの大邸宅に引きこもり状態らしい、おまけに”対面恐怖症”で人に会うこともダメ、そんなで電話でのやり取りだけで商談を進めようとする。
 
邦題に”顔のない”とか書かれるとそれだけでも興味を引くもんじゃなかろうか?これがそのまま”ベスト・オファー”だったら日本では絶対にヒットしてない、それは断言出来る。現に海外に居てその邦題が気になり原題を探し出したと言う希な結果、そしてその結果たるや、こりゃ仰け反る程に面白い(ゲラゲラ笑う面白さではない)、秀作と書いたほうが適切か。アマゾンさん経由で買っても良かったと思っている。
 
そのヴァージルとクレア対決が興味深く、クレアの顔を何時我々は拝めるのか、中盤までこれだけで結構引っ張られる。ヴァージルは何時も手袋、携帯電話を使う時もハンカチで包んでと一種の潔癖症それがどんどんクレアに惹かれて行く。無論競売での凛としたプロらしい場面もあるし鑑定士としても人気が高く依頼人は引く手あまたらしい。そんな彼が顔を見たこともないクレアが気になり出しこの二人のやり取りが丁寧に描かれて行く、、こりゃなかなかの映画だよ。
 
後半になってクレアの素顔も判明し彼女の大邸宅にある美術品や絵画のオークションも決まり揃って町のレストランで乾杯だ、、そして、、そこから先は書いちゃうとニラレバ、、うん、ネタバレかな?になってしまうので書けないが実にビックリこけるドンデン返しが待っている。こりゃ参った、、ヴァージルと同世代のおっさんとしては見てから一晩が経過しているが今だにショック冷めやらず。
 
犯罪映画ではないし此処では誰も殺されないのだがこんな意表を突く展開は好きですよ~。で至極満足した映画で御座いました。監督はイタリア人のジュゼッペ・トルナトーレ、、、そうですあのジュゼッペ、、”ニュー・シネマ・パラダイス”の監督と来たらこりゃやっぱり買いだ、、アマゾンさ~ん、配達一丁、、。

 

っと言う訳でアマゾンさんに頼らずともしっかり無料配信で楽しむ事が出来た。しかしソーシャル・ディスタンスを保って座っているおばちゃんが”何でヴァージルって何時も手袋しているの?”とか”あのお屋敷は誰の?”、”アレって、機械屋さんの奥さん?”挙句にはラインのやり取りを始める等とうるさくて落ち着いて見てられなかった、。映画館だったら本当に外へ追い出していた。

 

”13デイズ”(2000年)

原題は”Thirteen Days”、、そのまま邦題になっているがそうなると”じゅうさん・デイズ”って読むんだろうな?その昔、”5月の7日間”(”Seven Days in May”)と言う秀作があったがあっちは完全なフィクションで米ソの核戦争対立を描いた映画だった。

こっちの”13日間”はキューバを舞台にしたポリティカルスリラーでJFケネディー大統領が苦悩する米ソの一発即発を描いている。背景は1962年の10月に実際に起きた出来事でその米ソの緊迫したやり取りがメインテーマだ。

 

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”Thirteen Days” 2000

主演の大統領顧問、ケネス・オドネルにケビン・コスナーが扮しケネディ兄弟の兄はブルース・グリーンウッド、弟のボビーがスティーブン・カルプと配役されている。このケネス・オドネルはジョン・ケネディとはハーバード大学で出会って以来、大統領選挙に出馬する際の参謀、その後はホワイトハウスで彼の特別顧問として手腕を振るった。

実際にはケネディ大統領がダラスで暗殺された際には車列に同乗していたし弟のボビーとも”仲良しクラブ”だった、。そのボビーも68年に暗殺され親友兄弟を連続して暗殺されたケネスはかなり落ち込んだ生活に走ってしまい5人も子供が居たのに奥さんに先立たれ遂にアルコール依存症に、そして77年には亡くなってしまった。

映画の方は62年の10月、米空軍のスパイ機がキューバ上空で大型大陸弾道弾ミサイルを撮影した事に始まる。更に海洋にはキューバへ向かうソ連軍の戦艦や輸送船などの船団が確認される。アメリカの目の前にミサイルを配備された事で慌てるケネディ大統領一家、果たしてソ連軍の思惑は何処にあるのか?この軍備配備はキューバを助ける為かそれとも対立をエスカレートさせるだけなのか、、。

そんな緊迫した2週間が描かれるのだがホワイトハウスにも戦争推進派や慎重派が居る訳でそれと同じような出来事がソ連内部でも起きている様子だ。首相と軍部の対立なのか或いはクーデターの可能性はあるのか、、実際に起きた”事件”なので結果は判っているのだが最後までホワイトハウス内の駆け引きから目が離せない。かなり出来の良いポリティカルスリラーに仕上がっている。

 

 

”ハリーの災難”(55年)

これはどのヒッチコック作品とも一線を画した”犯罪もの”で今回初めてNHKBSのお陰で見る事が出来た。

背景は見事な紅葉が広がるアメリカは東海岸バーモント州の片田舎、この見事に広がる景色だけでも見応えがあった。冒頭山中を5歳くらいの坊やがオモチャのピストルを腰に登って来る。すると其処に銃声が3発響き渡る、そしてカメラがバンして狩りをしに来てたおっちゃんが登場する。そのアルバートエドマンド・グウェン)が更に進むと其処には死体が転がっているのだ、。

 

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"The Trouble with Harry" 1955

そのアルバート船長はてっきりこれは自分がウサギと思って発砲したタマが当たり殺してしまったんだと思い込む、、そんな意表をつく想定で映画がスタートする。

その死んでいる男がどうやら”ハリー”と言う人物らしくその後、普段は一切人など通らないハズの山道へ最初に死体を見つけた坊やがママを引っ張ってやって来る。そのママがジェニファーでこれがシャーリー・マクレーンの映画デビュー

場面である、。

このデビューをきっかけに”八十日間世界一周”(56年)、”走り来る人々”(58年)等を経て”アパートの鍵貸します”(60年)で一躍映画界のトップ女優へ、、。

 

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そのジェニファーの後にやって来たのは周りが一切目に入らない医師とか画家、それに訳アリの妙齢の女性など、それに風来坊が現れちゃハリーの新品らしい靴を脱がして盗んで行ってしまう、、そんなでアルバートが木陰で見ていると後から後から胡散臭い人物が登場して来る。

やっぱりこれは何時ものヒッチコック爺の手法じゃないよな、、と思いつつ目が離せなくなってしまった。これには原作があるのだが先の紅葉の場面が広がる以外は完全なる舞台劇としても通用するかも知れない。そしてタイトルに”ハリーの災難”とあるようにハリーには誠にヒドイ災難が待っているのだ。

終盤お話は一転二転し”じゃあ一体真犯人はダレっ?”となるのだが町の保安官が登場して来て”どうも死体があったようだが、、”と登場人物全員が告げられその後、焦った全員が真相に向かって一直線って事になる。50年代にはこんなスタイルのミステリーを撮っていたんだ、、これは”サイコ”とは真逆に位置するミステリーだった。

 

 

”グッドライヤー偽りのゲーム”(19年)

原題は”The Good Liar”で単に”良き嘘つき”なんだが16年に書かれた原作が翻訳された折には”老いたる詐欺師”になっていた。今回の映画化ではヘレン・ミレンそれにイアン・マッケランが演じている。

 

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"The Good Liar" 2019

概略はこんな感じ、、;

 ロイ・コートネイ(I・マッケラン)はベテランの詐欺師であった。身分を偽って相手の懐に飛び込み、徐々に相手の信頼を勝ち取っていき、油断しきったところで財産を残らず奪い取るというのがロイの得意とする手法であった。

そんなロイが新しく目を付けたのが資産家のベティ・マクリーシュ(H・ミレン)であった。ベティは1年前に夫を亡くしてからというもの、悲しみに暮れていた。しかも、ベティは持病の発作に苦しんでおり、「もう長く生きられない」と気弱になっていた。ロイはベティの孤独や苦しみに付け入り、あっという間に彼女の信頼を勝ち取ったかに見えた。

っと此処までは知っていたしこのブログにも書かれているファンが多い、、それがやっとJ:COMで配信が始まり550円で見れるんだが、、そっちは”バッドライヤー”だよ、、この2週間、毎日あくせくアクセスしているのだが日本語吹き替え版っきゃ配信されていないのだ。先日の”リチャード・ジュエル”は字幕版が公開されるまで10日間くらいかかった。

何で今時ポチンと選択ボタンを押せば言語か吹き替えかを選べないんだろうか??技術的にはさほど難しい事ではないと思うのだが、、まさかヘレン・ミレンの正統派キングズ・イングリッシュを日本の声優さんが吹き替えしている映画なんか見たくもない、。それに重厚なイアン・マッケランだってまっぴら御免だよ。そこでモンスター・爺ぶりを発揮してJ:COMへ一昨日メールを送ったんだが無視されている。

この種の映画を好む洋画ファンは絶対に字幕派が主流だと思うのだが、、ナンでこうなるんだろう、、オレが心配しているのは近い将来、全部吹き替え版に変わってしまうって事なんだが、。