この邦題からじゃどんなジャンルの映画かその内容さえも想像出来ない、、原題だってそのまま”The 355”と言うらしい。劇中なかなかその意味が判らないのだが終盤になってやっと誰かのセリフで”355ってのはアメリカ独立戦争中に実在した女性スパイ”らしいって事がやっと判るのだ。
主演はジェシカ・チャスティン、ダイアン・クルーガー、ペネロピ・クルズにルビタ・ニョンゴと来れば邦題は”四人の女諜報部員”でも良いのだが、、まあ話は”チャーリーズ・エンジェルス”に一人追加したみたいなものでかなり他愛ない。
劇中のセリフにも出て来るがジェームズ・ボンドをかなり意識したようで四人の女性が夫々アメリカのCIA,イギリスのMI6、ドイツのBND,そして南米のコロンビアはDNIと夫々が所属する各国の情報部に所属していてジェームズなら一人でやれる事を此方では美女四名で対処するって事だ。
物語は南米でスタート、、麻薬カルテルの親分の息子でPCオタクの若者が世界各国何処のコンピューターへもアクセスして破壊作業を行えると言うソフトを開発してしまう。その権利をテロ組織に売り込もうとするのだがそれを阻止すべく送られたコロンビアの特殊部隊は何故か待ち伏せに合い全滅、中に一人残った諜報部員が部隊を裏切りそのソフトを奪取逃亡してしまう。
っと素早い展開で此処までは見せる。そしてそのソフト奪還の任務を請け負うのがメイス(J・チャスティン)で糸口を追跡中にドイツのBNDマリー(D・クルーガー)と奪い合いになってしまう。それから今度はメイスの友人でもあるイギリスのMI6所属のハディージャ(L・ニョンゴ)が加わり最後にコロンビアのDNIグラシェラ(P・クルズ)が加入して四名の女性連合軍が完成する。更に後半には中国情報部からは謎めいた女スパイとしてリン(ファン・ビンビン)も出て来るのだ、、。
なかなかスピード感、意外性、彼女たちの魅力感それにプロットは良いし時間の経過を忘れて見れる。夫々に特技があって最終的にはみんなで力を合わせてそのソフトが満載されたスマホ大のデバイス発信機を追って世界を駆け巡るお話である。
どうやら主演でエクゼクティブディレクターも兼任したジェシカ・チャスティンが女性を主人公にしたスパイアクションを制作すべく計画案を作り売り込んだらしい。終盤のテロップになる前に4人が夫々の生活に戻って行くのだが”又、逢おうね”と言い残しているので続編ありかも知れないぞ。