昨年末からの雨、実際には9月以降なんですが、、、幸いブリスベン市内ではそれほど影響は出ていないのですが此処から北西へ650キロ離れた人口、6万人の小さい街、ロックハンプトンでは市内が水没、被害は甚大です。ブリスベンは昨今、人口の流入が激しく既に150万人都市ですがクイーンズランド州全体に450万人が住みそれが海岸線を初め内陸部にこんな小規模都市を形成しています。
これは街中の状況です。市内の交差点をボートで進む住民、、河が氾濫したのが一番の原因ですがもとから低い土壌へ雨水が流れ込みあっと言う間にこんな状態に、、それが何と9月から絶え間なく降る雨で水が引く余裕がなかったそうです、、。気が付いたらクリスマス、年末と家を追い出され物資も届かない。昔からこの街は畜産(牛が中心)と農業(特にさとうきび)が特産品でしたがこれで大変な被害が、数億単位で損害を被っています。
普段はグレートバリアーリーフに面した風光明媚な静かな街、ゆったりノンビリ、、を絵に書いたような街です。ブリスベンからは車でその日のうちに行き着ける場所で、気候は温暖、沖縄に近い亜熱帯地区、一年中TシャツとGパンだけで過ごせるリゾート地区とも言える理想的な場所なのですが、、。
同じようにバンダーバーグとかそれに似た規模の街が点在していますが内陸部は更に酷い状況と聞きます。内陸では日本の企業も関与した鉱山開発が盛んでその開発地域にも大量の雨水が流れ込み数億ドルもする機材が水没しています。クイーンズランド州はオーストラリア全体で20%程度の農作物や鉱山物資を排出していますがこの状態ではそのなかの約5%に甚大な被害が出るそうな、、そうなると我々ブリスベンに居住する人間にも近い将来、それなりの影響を及ぼすのではないでしょうか。
こんな感じで汚泥に囲まれ、家畜たちも行く場所を失ってしまいました。さっきのニュースでこの街で生まれ、育ち半世紀以上を過ごしている人達が”こんなのを見るには初めて”だと言っていたのが印象的でした。明日は満潮時に水位が10mを越すそうな、、それが又、引き金になって街に更なる河の氾濫が迫るのか、、天気予報は明日も明後日も雷雨を伴う雨天の予想、、一体何時になったら水が引くのでしょう、、。