”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

日本の政治家諸君、見習いたまえ!

この人はクイーンズランド州政府の首相である。アンナ・ブライと言って60年生まれなので丁度50歳、初の女性労働党選出の首相である。2007年まで副首相を務めやっと選出されたのだがこの2年ほどはその政策も下降線、人気は落ちるばかり、、、それが今回の災害報道では凄い事になっている。
 
イメージ 1真っ先に災害地に駆けつけそれこそ泥まみれになって被災者と一緒に涙を流す映像が繰り返し流されている、、”災害を政治家として成功させる事が出来るか否かは紙一重”とは昔から言われ尽くされた言葉だが昨今メディアが事細かく詳細を報道するのでその矢面にいないと話にならない、、。日本だって同じ状況は幾らでもあるのだが、、日本の首相はヘルメットこそ被ってはいてもいかにもおざなりの会話、それを放送局は後生大事に収録して談話に至っては何処の誰が書いたのやら、、それを読み上げるだけ、、要は心がこもっていない。
 
ところがアンナ首相や下記のギラード連邦政府首相に至っては災害地に入るのは勿論、泥だらけになって市民を慰め、かつ誰が意見を言うでもなくごく普通の市民レベルで会話をしている、、。そりゃ多分にTV画面を意識はしているがそれでも皆さんここぞとばかりに凄いパフォーマンスを演じているのには映画以上に驚かされる。これが日本との大きな違いなのだろうか、、、?
 
確かに州政府の首相と言ってもクイーンズランド州は僅か450万人の頂点、日本で言えば横浜市長である。かたやギラード州政府首相は2100万人の頂点、って事は日本なら関東平野くらいか、、そんな役職はないがその規模、レベルは日本とは比較にならない。奇しくも同じ女性党首、同じ労働党ジュリア・ギラード党首は一つ違いの49歳、この人も連日大活躍である。
 
イメージ 2感じはジョディー・フォスターに似てません?そうなんですよ、どちらかと言うと異性より同姓派、、その雰囲気もあっち系かも知ません。今は2006年から同棲しているティム・マティソンと言う男性がいるのですが、、結婚はしないと公言しています。
 
まあ要するにに今回のような災害では自分をアピールする絶好の機会なんですがそれをやり過ぎなく、ごく自然に、さり気なくアピールする人が勝ちです。この女性首相二人はそれをごく自然に巧くメディアを利用して(現実にはそんな余裕はなかった)誠心誠意、自分の言葉を使って何ら原稿を読むことなく我々市民に語りかけてくれました、、、実際災害に遇ったわけではないのですが思わずインタビューに答えて涙ぐむ場面もノーカットです、、これは確かに男性の首相にはマネ出来ませんが視聴者には好感を持って受け入れられたのではないでしょうか、、。
 
ご両人とも今回の災害転じて高ポイントを獲得、未だ予断は許されませんがこのまま行けば圧倒的な人気を獲得するのではないでしょうか、、、特番を24時間継続して放映されりゃ否応なしに彼等のインタビューなりライブ放映が目に付きます、これまで知らなかった人までその存在を認識します。何より自分の言葉で率直に我らに語りかけるように説明するその姿には共鳴します、、、同じ境遇、同じ設定、環境で日本の政治家先生方、迅速にその環境に入りご自分の言葉で説明が出来ますか、、、?”二つの答弁だけ覚えて置けば国会は乗り切れる、、”何て言ってた大臣がいましたよね、或いは国会で汚い野次を飛ばすのが精々でしょ、、、?