”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

棟梁の弁当箱

先日このブログを始めるきっかけとなった先輩のブロガーさんが東京銀座にある老舗洋食店でランチを召し上がった、、。あろう事かそのお店は古くから我が家に伝わる、、そりゃ大袈裟か、、でも幼少の頃から現在に至るまでこのレストランを語らずしてguch家の食生活は語れない程に懐かしの”味”なのである。
 
そのお店の”チキン・バスケット”、、こりゃ絶品である。日本へ帰らない限りそのお店へ出向く事も叶わないのだがそれをこのブロガーさんは一人でこっそりハンバーグ定食に舌鼓を打ったそうな、、何とも羨ましい、寝れないくらいに悔しかった、、。オーストラリアはチキンは豊富でしかも安い、これまで何度となくこの”チキン・バスケット”に挑戦はしているのだが思うようにいかない。衣をつけて揚げただけのものなのだが、、そりゃ昭和十年代からの伝統の味なのだろう、、同じモノはどうしても出来ない。
 
そんな昔の味を懐かしがっていたら当時、もう半世紀も前のことだが我が家に改築で出入りしていた大工の棟梁が持参していたのがこれである、、、。
 
イメージ 1勿論具には何が入っていたのかは覚えていないが昼食時に弁当箱を開けるとこんな感じのトースト・サンドが出て来る、、確かまだ私が小学校の頃だが何で大工さんが随分シャレたもんを食っている、とか何で普通のご飯のお弁当じゃないのかな~、、等とは気にもならなかった。
 
しかし後年考えてみるとこりゃ随分とハイカラな大工の棟梁だったんだ、、と気が付いた次第である。食パンをトーストにしてこうしてサンドウィッチにする、、これが始めてのトースト・サンドとの出会いである。当の棟梁から貰って食べた記憶はないのだがそれまでサンドウィッチとは白いパンにハムやらタマゴを挟んで食べるものだと思っていた身にはビックリ仰天のランチボックスであった。
 
その棟梁、石川さんと言って今でも鮮明に覚えているのだがトースト・サンドとの出会いというよりこれが西洋料理との出会いだったのかも知れない。そんな頃に私の食生活に先の”チキン・バスケット”が登場する訳である。コカコーラに初めて出会ったのはもっと後なのだがその頃からこのお店”キャンドル”は銀座へ出掛けりゃ必ずや立ち寄るお店となっていた、、祖母、母親、叔母、叔父、、、従兄弟と一緒にこれまで食べた”チキン”は半端な数じゃなかろう、、、。