”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

自炊で字幕制作、、、

最近普通の本を電子書籍用に1ページごとにスキャナーで取り込み変換する方法を”自炊”と言うらしい。そこでおっさんも映画の字幕を”自炊”してみようかと思い付いた、、。いや大分以前から日本では劇場公開は勿論、DVDスルーにもなっていない海外の秀作を日本の友人、知人に送れないものだろうかと考えていた。著作権はどうやってクリアーするのかは又、別の問題、、それとリージョンコードの煩わしさはあるが、、普段日本からTVドラマやシリーズものを送ってもらってばかりなのでそのお返しにと言うのが本音である。
 
ブログ親友のfpdさん、そしてそのお友達のJHjimakuさん(何と”5月の7日間”と言うポリティカルスリラーの字幕をご自分で作られた)からソフトやその方法を伝授して頂き早速挑戦してみる気になった。映画は;
 
イメージ 1このギリシャ映画(04年)である。ギリシャ映画と言うのも珍しいがこれは過去最大の制作費をかけて作られたロマン大作で実話をもとにした秀作である。英語のタイトルは”Brides”と言う。
 
年代は1922年、ギリシャの港から新天地へ向けて出航するキング・アレキサンダー号には約700人の花嫁候補が乗船している。先のアメリカへの移民奨励でニューヨークへ渡ったギリシャ移民に乞われてアメリカへ向かう”メールオーダー花嫁たち”である。
 
祖国では職もなく生計を立てるのも大変、そこで募集されてそれに答えた花嫁さんたち、まだ見ぬハズバンドを頼って遥々船旅に出るところから映画が始まる。両親だって何も好き好んで行かせる訳じゃないが生活の為に已む無くナケナシの貯金を叩いて娘たちを送り出す、、。
 
言語は英語で収録されていて部分部分ギリシャ語が混じるがそこは英語の字幕、すでに各自のセリフはPCに落としてあり読みながら画像を見て貰えれば良いのだがそんな事は無理だ、、そこで何とか画像に直接字幕を印字出来ないのかな、、と思いながらむやみに年月が経過していた。そこへ先のお二人に出会い、こりゃ出来そうだ、、となったのである。
 
映画に戻るが単に船上のロマンスに終わらず大変に奥が深い、当時の移民の背景やそれに至る人の悩み、好きだからその人と一緒になる、だけじゃないその辺りは何やら日本人の感情に近いものがあるかも知れない。本人の意識より残して来た家族の行く末を思いやるところなんぞは”日本婦道記”山本周五郎の世界である。
 
そんな秀作がナンで劇場公開はおろかDVD化もされておらず洋画ファンの目にも留まらない、、Youtubeで見ようと思えば見れるのだが字幕なんかはありゃしない。そんな訳で始めた訳でありますが、、一人でも”是非見たい”と言ってくれる人がいれば励みになるのですが、、、、。