”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”センチュリオン”映画、、

イメージ 1時代は紀元117年、遥々ローマからスコットランド山岳部へ遠征して来た軍隊、”百人隊”の顛末と言おうか謎を描いたものである。
 
2011年にイギリスで制作されたのだが日本では劇場公開もされずDVDスルーとか、、本編を見て何となく納得出来たがアクション映画、、同類のローマ戦士を描いたものとしてもなかなかの出来じゃないだろうか、、、しかし苦手な過激な戦闘場面がこれでもかこれでもかと続く。
 
色々な映画でその総称は使われているのだが原題の”センチュリオン”は百人で構成される最強軍団である。これまで”グラディエーター”、古くは”ベン・ハー”でも競技場で戦う戦闘士はいたのだがそれら強靭な適合者をリクルートしてそうな、。
 
映画の出だしは快調、プロットも良い、、百人隊がスコットランドの山中を進軍するなかこの地区に住む過激なゲリラ一族、ピクツに襲撃され壊滅的被害を受けてしまう。どうもそれには裏切り者がいてこの攻撃を指揮していたような、、辛うじて助かったのは僅か7名、しかも隊長は何処かへ連れ去られてしまう。そのピクツの集落を探し出し隊長を助け出そうとする7人、、、この辺りは”ローマ軍の7人”って感じで夫々に特技がある訳じゃないのだが全員が力を合わせ困難に立ち向かって行く設定は新鮮さはないにしてもなかなかの見せ場だ。
 
監督がニール・マーシャル、、主演はマイケル・フェスバンダー、、と馴染みはない人達なのだがこれ絶対に熱烈なファンがいそうだ、。案の定ちょっと調べたらこの監督、その世界では大変な人気があるそうな、、。映画はやっとの思いで隊長が捕らわれている集落を見つけ僅か7人で夜の闇に紛れて襲撃するものの隊長を縛り付けている手枷を壊すことが出来ずやっとこさ逃げるのが精一杯、そこから妙な展開になって来る。何故か隊長奪還に失敗したこの7人を執拗に追っかけて来るのだ。逃げても逃げても、、ローマ軍の自分達の基地へ帰ろうとするのだが途中で攻撃を仕掛けられたりで一人一人とやられてしまう、、。
 
逃げる途中でその執拗に追って来る”意味”が判るのだがもう遅い、僅か3人しか残っておらずその人数で追って来るピクツの精鋭6人と対決する事に、、朽ち果てた砦がその最後の戦闘場所、、、。とまあ最初から最後まで激しい戦闘場面が続く、、、とてもケチャップやペンキじゃ足りないかな??映画館で見ていたら、、途中で挫折していたかも知れない、。しかしまあ最後まで謎解きの要素もあって一気に見せられた。
 
制作費(予算)が12億円とか、、そりゃ俳優さんに払うギャラは多分TVドラマ並みだろうし舞台設定もなにもない、、因みに昨今ハリウッドのブロックバスター映画は100億円はくだらないのでこりゃもう桁が違うな、、。NHKの大河ドラマの制作費が一本45分で7千万程度とか、すると18本分かぁ?アチラでは劇場公開で上げた収益が7億円程度とか、、DVD化して版権を売って、、ギリギリか少し赤字だな、、、。