”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

喫煙とは高級嗜好品なり

普段の生活でオーストラリアは益々喫煙者には住み難い事になって来ている。

既に何処のビルであれ事務所内及び建物全体が禁煙。日本のように喫煙可能区域などと言う甘い判別もなくレストランやバーに至ってはこれ全部禁煙である。そこへ持って来てタバコ一箱あたりの価格が20本あたりに換算すると7-9ドルもする。更に5.5%の増税実施とあって一日一箱吸う平均的なスモーカーは月間邦貨に換算すると2万円からの出費となる。
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スーパーなどでカートン買いをすれば多少安くなるがそれとて1カートンが68~78ドルなので日本とは比較にならない高級嗜好品である。タバコ自体が専売公社的販売ではないので個々の小売店が自由に価格設定が出来、その為に価格の違いが発生する。

もう数十年前になるがあるアメリカの大手タバコ会社が日本で極東役員会を開催した。当然本国からは重役さん、社長さんらが沢山押しかけて来て今後のタバコ販売戦略を話し合った訳だが、、。我々会場を提供する側としては気を利かしてそのタバコ会社のブランドものを灰皿と共に会議場に置き、何時でも吸えるように手配した。まあこれもサービスの一環だと思いきや先方の会議担当者に呼び出され、”ダレがタバコを手配しろと頼んだ!”である。

曰く我々は”ダレも吸わん”、”すぐに会議前に撤去して欲しい”である。これには空いた口が塞がらなかった。彼ら担当者同士が話しているのを小耳に挟んだのだが”タバコなんか吸うやつは今どき発展途上国だけさ、、”これには参った。要するに彼らとて喫煙は害になる事を充分承知の上での海外戦略であり売り上げ倍増作戦なのである。

これも後日知ったのであるがその時の議題が”中国に置ける販売網強化”であった。まあ早い話、拳銃やライフルだって誰かが作ってそれを販売している訳だがそう思えばタバコなんて可愛いもんか。しかしこれじゃ日本の専売公社へ就職するってのは結構決心がいるのだろうか?

アメリカでは喫煙者の健康保険料、家屋の火災保険料などがかなり割高だし吸える場所なんかも最近は自宅しかないそうな。それも家を売る段になるとカーテンが臭いだのタイルが黄色いだので吸えるのは庭だけとか、、車内なんかも臭い車は下取り額に差が出る由、そんなにしてまで吸いたいですか、アナタ。

まあそんな事に出会う大分前にこちとらとっくに止めてましたがね。一箱10ドルだろうが20ドルでもやってみりゃ良いんだ。ざまあみろい!