これはもう30年以上も前の映画であるが公開当時はそれ程に一般受けした訳ではなかった。その後ビデオ化、DVD化と進み主演のピーター・オトウールの狂気迫る復讐心が見直され傑作映画としての評価を確立した”マーフィの戦い”である。
話しは非常に単純である。第二次大戦末期、メインストリームからは離れた南米に出没したドイツ軍のUボートが英国船籍に遭遇、撃沈するのだが生き残った随一の機関兵が仲間の復讐に一人立ち向かうものである。あの手、この手を講じて何とか仲間の恨みを晴らすべく孤軍奮闘するその姿がまさに狂気迫る演技として画面に展開される。