”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

バイリンガル??

イメージ 1と言う本があるそうな、、、ざっけんじゃねーよ!!たった2年でバイリンか??で実は最近知人と激論になった。ようするにバイリンガル=二ヶ国語に堪能、、ってことなのだがその”堪能”さが問題なのだ。2年ならやっとレベル2のバイリンガルって感じが妥当なところじゃなかろうか、、。
 
単に日常生活上、先方の言っている事が理解出来てそれに反応する事が出来る、、それだってバイリンガルだな、。便宜上日本語と英語で二ヶ国語とした場合だが字幕なしでセリフを理解し笑う場面じゃちゃんと笑える。日本語での会話も問題なく人前でスピーチも出来る、、これならバイリンガル度レベル4くらいはいけるだろう。
 
でも現実は厳しい、、英語や日本語が喋れてもさて文書を書く場合、それが問題だ。無論昨今は原稿用紙に自筆で書くと言うケースは少ないのだがそれでも日本語の場合はそれなりに”整った字”を書かないとそれこそ知性を疑われるし幾ら英文を書いてスペルチェック機能を駆使しても気の利いた言い回しや専門用語、これをちゃんと使いこなすのは並大抵ではない。そんな諸々の事を加味するとそんな安直な気持ちで”へい、バイリンガルでござい、、”とは言えなくなる、、。
 
英語を母国語とする人が仏語や独語に堪能、、と言うのは理解し易い。現に母親がフランス人で父親がイギリス人だったりすれば子供の頃から双方の原語に堪能になるし発音が違っても意味は同じと言う単語が沢山ある。ところが日本語の場合、やっかいなのは漢字である。常用漢字数が約2000語あるそうだがそれを学ぶだけでも大変な時間と労力が必要だ、、日本在住なら小学校の6年間で約その半分は学ぶのだが中、高校で更にその倍を学ぶことになる。即ちこれらが出来て初めて日本語だけはレベル4に達するのだがもう片一方の英語、これだってその同じ期間で2000語は学ぶ事になっている、、そりゃアルファベットはたった26文字しかないが、、。
 
海外に長く居住していると;
 
① ご両親とも日本人だが義務教育を日本で終了
② ご両親とも日本人だがその居住国生まれ
③ ご両親どちらかがその居住国生まれ
④ その他、、単独で外国語を学習
 
とケースがあるのだが①の場合は日本語はクリアー出来ても今度は英語で苦労するし海外へ来た時期が遅いほど英語取得に時間がかかる、ましてや発音となるとこりゃもう高校以降で始めたのではネイティブ・スピーカーにはなれない、、。②の場合は英語は全く問題なし、でも日本語を喋れても書くのが苦手、ましてや四文字熟語は全滅状態、、③になるともう日本語は片言で母親が日本人だった場合は祖父母との会話さえ困難、、。④はある程度経過してから単独で学習した場合なので自然と外国語に接する持って生まれた利点はないしかなりな努力が必要だ、、。
 
バイリンガルの究極は同時通訳者なのだがそれでも国際的な活躍の場では喋る言葉に得意な原語を充てるようになっている。しかしまあこの同時通訳と言うのは一種の特殊技能なので一般社会で必要となるバイリンガルとはちょっと意味合いが違うような気もする。
 
日夜努力する事半世紀、、、とてもバイリンガルには程遠い、、でもきっかけは映画、画面を見ながら瞬時に笑いたい、、あんな洒落た事を言ってみたい、、で始めた英語である。”夢のなかでも英語を喋べれるようになれば一人前さ、、、”何時だったか随分昔に言われた言葉なのだが、、昨晩はアラン・ドロンとフランス語で会話している夢を見ちゃったよ、、、ナンでだろう???