”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

第七の暁

 
先日大変に珍しい映画を見てしまった。公開当時、64年にちゃんと映画館に座って見たのだがその後リバイバル上映もされずビデオ化もDVD化もされていない様子で一切見る機会がなかった、、。
 
それが日曜の夕方、民放のCMだらけのチャンネルで放映されていたので録画しておいたのだ。これで長いCMにつき合わされずに見る事が出来た、、何せ普通は2時間ちょいの映画でもCMが入ると優に3時間近い上映時間になるからな、、今回録画画面で確認したら一回が4分のCMって事が判った。
 
映画は”第七の暁”と言って主演がウィリアム・ホールデン、キャプシーヌ、スザンナ・ヨークそして我等が丹波哲郎である。監督は後年同じ丹波さんを使って制作された日本を舞台にした”007は二度死ぬ”のルイス・ギルバートだ。ストーリーは戦後のマレー半島が舞台、事業で成功を収めたフェリス(ウィリアム・ホールデン)には愛人、ダナ(キャプシーヌ)がいる。しかしマレー独立を求めるテロ組織の活動が激しくなる毎日、駐在するイギリス総督の娘キャンデス(スザンナ・ヨーク)はある晩開かれたパーティで大分年上のフェリスに淡い恋心を抱くようになるのだがパーティ会場がテロの襲撃に、、。
 
そのテロの首謀者が丹波先生なのだが、、、昔は違和感なく見ていられた記憶があるのだが今回見ても全く問題なかったよ、、良かった。英語のセリフも難なくこなしているしテロリストらしい風采だし、、ジャングルがとても似合っている、、。そのテロの首謀者はかの大戦でフェリスと一緒に戦った親友、しかもダナは以前丹波さんの愛人だったと言う設定、この辺からハナシがややこしくなる、、。爆弾テロの運び屋として検挙されてしまったダナ、そしてテロリストに誘拐されたキャンデス、、彼女を取り返そうと単身ジャングルに分け入るフェリス、ダナの処刑は”七日後”だ、、それがタイトルの”暁”に繋がっている訳である。その時間との戦い、テロリストを倒し、キャンデスを無事総督の元へ連れ帰りしかもダナの無実を証明して処刑をやめさせる、、まさに”ミッション・インポッシブル”じゃないかぁ??
 
しかしもう半世紀近く昔の映画、、主演した人はもうダレも存命していないよ、、スザンナ・ヨークが一番最近だが11年1月に72歳で亡くなってしまった、、寂しいな、。