”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”解決黒頭巾”です。

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”探偵はバーにいる”って言われてもその本人が飲んでいるばかりでは事件の解決にならない、、一体この水漏れの原因は、、。
 
先ず詳細に水が浸入した経路を突き止めるべく住人に聞き込みだ、。最初から予想していた事だが誰も知らないと白を切る、、そこで探偵は先ず家周りに這いつくばっての現場検証。何も落ちていない、、これでは密室と同じ状況で何ら進展が見られない。
 
長年助手を務める家内クンに冷え切ったコーヒーを前に愚痴る、そこで何気なく言われた一言がヒントになり慌てて再検証だ、その一言とは”水道の本管は調べたの?”今度は各戸に備え付けの水道用メーターの検証を、、少しでも蛇口が開いていると僅かだが10桁近く並ぶ数字が微妙に動くのが見て取れる。手始めに自分の所で試してみると僅かずつ動く、そこで今度は先ずお隣の24号へ出向き、水道管に耳をあてメーターと一緒に動きを確かめてみる、、。
 
”うわっー、これはこれは、、”なんとメーターも動いているし水道管を水が流れる音も確認出来るではないか、、。咄嗟に探偵は独断で水道本管を止めてしまう。家宅捜査の令状も何もないが不在宅の水道が使われていると言う事でこれはもう緊急指令だ。取り出した携帯で留守宅の鍵を持っていそうな人物を探すと共に緊急封鎖を指令発動、、、そして2時間後に”容疑者”を確保しやっと室内へ入る事が出来た。当人立会いの元、事情を説明するが時既に遅し、、この留守宅24号の寝室は洗面所から吹き出た水道水に水没状態である。
 
詳細に見てみると洗面台の下部、本管と蛇口を繋ぐパイプに大きな穴が確認出来るではないか、、探偵が咄嗟に閉めた本管を開くともう滝の如く水が溢れ出る、。果たしてこの状態がどの程度続いていたのかは知る由もないが24号の寝室はこりゃもうカモが存分に泳げる、、その水が行き場を失い隣室を隔てる壁の下部から染み出して今回の惨事を引き起こした事が判明した。このままの状態で放置していたらと思うと心臓が、、”ポセイドン・アドベンチャー”の一歩手前だったかも知れない。
 
丁度24号の洗面室が23号の居間の反対側、更に微妙な傾斜が付いているので水は自然の法則により庭側に近い寝室へ流れ込んだと言う事だ、、これで密室の謎も解けた訳である。壁の下から隣室へ水が伝わって行く、、それも釈然としないがこの水の量から判断して間違いないだろう。
 
犯人逮捕には至らなかったが先ず寝室の水を吸い出して吐き出す処置を取り、、タイル張りの住宅なので水を排出すれば問題はなさそうだ、、しかし問題はお隣の23号、取り合えず業者にカーペット掃除を依頼、専門家の意見に従いキレイな水なので乾けばいけるだろう、、との見解、4-5日乾かしてからカーペットをスチームで清掃すると言う方法で対処する事にする。
 
これにて一件落着、だが24号はこれでこんな水事件が半年で二度目だ、、”水道管は二度死ぬ”?、、他の住宅ではこんな事は起きた事がないので此処の住人はさては”八つ墓村”の出身者か??次回は金田一氏を呼ぼう、、しかし事件解決まで3日も経過した、特捜部の事件としてはもっと迅速に初動捜査を進め解決させないといかん。これは反省事項として肝に銘じるべし、、、犯人逃走中として被疑者不在で精々執行猶予2日くらいか??でもこりゃ確信犯だ、、後は保険会社との交渉だ、、、。