”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

HoaxとかPrankなどと見知らぬ単語が踊っている。

今朝のブリスベンはこのニュースで持ちっきりだ。もうラジオからTV、新聞紙上、それにネット上でも、、。普段こんな単語は使わないのでちっとも意味が判っていなかった、、Hoax = 悪ふざけ、Prank = イタズラ、、と両方とも同じような意味なのだが、、Hoax Caller と言うとイタズラ電話のかける側を指す。
 
イメージ 1顛末は英王室のキャサリン妃が妊娠、つわりが激しく入院した。それをシドニーに拠点を置くラジオ局、そのDJ二人がエリザベス女王チャールズ皇太子に扮して病院へ電話をかけキャサリン妃の容態を聞きだしたものだ。
 
発覚した当初はそれ程ニュースにもならず”悪い冗談をやるよ、、”程度にしか受け止められていなかった。勿論ブリスベンの新聞紙上でもトップ扱いにもならず記事を検索しないと出て来ない状態。ネットユーザー間やフェイスブックでもこの二人が真似た”英国風英語”の発音が酷いよ~、、何で病院側もそんな問い合わせに答えたのか、、くらいの関心事だった。
 
それが一転したのは最初にこの問い合わせの電話に出てしまった病院側の看護婦さん、その電話を真に受けて病室担当者に回し結果、詳細を喋ってしまったのだがそのジェセンタさんが病院の寮、自室で自殺しているのが発見されたのである。これはもう冗談なんかではなくて限りない悲劇だ。
 
そしてそのDJ二人が昨晩の”カレント・アフェアー”と言う番組に登場しインタビューを受けたのである。恐らくこの市内では90%を越す視聴率を上げたのではないだろうか、、二人共途中泣き崩れてしまいひたすら残された家族に謝罪をする姿が痛々しかったのだが、、此処でも過去のダイアナ妃の悲劇、教訓を生かす事が出来なかったと言う事になるのではないだろうか。
 
冗談のつもりがラジオ局の品格を疑われ、、自宅謹慎、、そして今度は最初に電話に出た病院側の看護師さんの悲劇となりニュースは一挙に国内外へ、。ネットユーザー間でも最初は寛容だった人達もこの悲劇を堺にこの手の取材手法に辛らつな疑問を投げつけるようになった。実直真面目一辺倒だったジェセンタさん、その電話の裏側に隠された意味を読み取る事が出来ず真剣に答えてしまった結果を後悔し、責任を取ったとしたら何とも可哀相でならない、、45歳のベテラン、それも寮に泊り込んで働く程に勤勉、実直な人を追い込んでしまった。
 
出身がイギリスと言う人達が多いオーストラリア、皇室はないので本家英国は自身の誇りでもある。しかもキャサリン妃はその女優さんとも見間違うほどの容姿だし人気も抜群である。ダイアナ妃が残した長男ウィリアム王子と結婚したんだしそりゃ周りは黙ってはいない、、、でも今回の騒動はその大切な一線をメディアと言う”いんろう”を笠に破ってしまったのではないだろうか、、。