”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”脳死判定の女の子、、


両親が臓器提供承諾の思いつづる”、、不覚にもNHKのニュースを見ていて涙を流したのは初めての経験じゃなかろうか??

報道されたのはNHKの夜7時のニュース、これが翌日の朝オーストラリアでもそのまま放映されている。有料配信のFOXさんのチャンネルのひとつに組み込まれているのだがリアルタイムで日本のニュースに接するには好都合、まあインターネットという手もあるのだが何故か時間になるとテレビの前に座ったり、録画をしたりと急用でもない限り見ているのだが、、。

オーストラリアのブリスベンにある某病院ではもう20年以上も前からとても寛容でオージーだけに限定せず日本からも受け入れられる体制を整え、満を期して遥々肝移植の為に渡豪される患者さんが多かった。当時はボランティア活動の一環として家内がドップリ浸かりお世話をしていた事でもあるのでこんなニュースはとても身近な出来事である。

恐らく我々とは親子ほどに違う世代のご両親だとは思うがその決断、判断には頭が下がる。以下はその全文、NHKから拝借して来ました。

Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛くてね。毎日毎日神様にお願いしました。目に見える物全てに、お山に行ってお願いして、川が見えればお願いして、海に向かっても…いろいろ神社なんかも夜中に行ってお願いしました。最後には落ちている石ころさんたちにもお願いしたんだよ。でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。もう目を覚ますことはできないんだって。もう長くは一緒にいられないんだって。お父さんとお母さんは辛くて辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、そんな時に先生からの説明でAちゃんが今のお父さんやお母さんみたいに涙にくれて生きる希望を失っている人の、臓器提供を受けなければ生きていけない人の希望になれることを知りました。

どうだろう?Aちゃんはどう思う?いやかな?お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを決めました。
もしいやだったらゴメンね。お父さんもお母さんも臓器を必要としている人がたくさんいて、その人を見守る人たちがどんなにか辛く苦しい思いをしているか知っています。もしその人たちにAちゃんが役に立てるなら、それは素晴らしいことだと思ったんだよ。
一人でも人の命を救う。心を救う。ってすごく難しいことでお父さんもできるかわからない。だけど、とても素晴らしく、尊いことなんだよ。もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。こんなにも誇らしいことはないと思ったの。Aちゃんが生きた証じゃないかって思ったの。今のお父さん、お母さんみたいに苦しんでいる人が一人でも笑顔になってくれればどんなに素晴らしいだろうと思ったの。そして、その笑顔はお父さんやお母さんの生きる勇気にもなるんだよ。

いつも周りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を増やしてくれるよね?命は繋ぐもの。お父さんとお母さんがAちゃんに繋いだようにAちゃんも困っている人に命をつないでくれるかな?願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが繋いだその命にありったけの愛を天国から注いでくれると嬉しいな。
お父さんより

お母さんを
もう一度
抱きしめて
そして笑顔を見せて
お母さんより