一般的には”カトリック築地教会”と呼ばれるのだが教会堂名は”聖ヨゼフ”と言うらしい。築地と表記されているが実際には”中央区、明石町”にあるのでワタシがガキの頃は”明石町の教会”と言っていた記憶がある。実家から子供の足で歩いても５分程度だった、そして此処には幼稚園が併設されており幼少の頃に通った懐かしい教会でもある。別に我が家はカソリックでもなかったのだがこの教会の斜め前には聖路加病院と言うのがあって当時は恐らく朝鮮戦争の戦線から送り返されて来たアメリカ兵の病棟施設として”進駐軍”の運営管理になっていたしその病院内部のホールには大きな教会がありカソリックに対する違和感は全なかったようだ。
ものの本によると１８７８年（明治１１年)に現在の場所に移されたのが関東大震災で聖堂が焼失したために２７年になって再建されたらしい。長い歴史ある幼稚園だったがその機能は０７年に終わっているようだ、確か１０年くらい前だったかに思わず懐かしさに誘われてふらっと入った時にシスターから”もう幼稚園はなくなるんですよ、、”と聞いた覚えがある。この特徴ある聖堂正面は良く映画やテレビのドラマに使われていたのも覚えている。建物自体は東京都、中央区の区民文化財に指定されているそうなので無くなる事はないそうだ。都庁の管轄だったらどうなっていたやら、、まさか週末ごとに都知事がクルマを乗り付けるって事はなかろうが、、。
この明石町と言う町名は大変に狭い範囲で明治時代には”築地居留地”と呼ばれていた。横浜、神戸、長崎、なども同様に”外人居留地”として指定されていた箇所があったがそれと同じで１８９９年頃まではそう呼ばれていたらしい。もう何ゆえにこの土地へ落ち着いたのか、教えてくれる両親も親類も他界しているのだがちょっとこの写真を見ていたら感傷的になっちまった。
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