”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ホノルル美術館→”シャングリラ”へ、、

実はハワイには昨年から孫たちに合流する為に連続して来ているのだが社会人時代にも合計6回ほどは来ている。何時も数日の滞在だったし観光名所を巡る余裕はなかった。そして今回初めて遭遇した”名所”には心底ビックリした。
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それはホノルルの中心部にある”ホノルル・アート美術館”である。博物館にはこのハワイ諸島に伝わって来た文化、伝統工芸品を国別にアフリカ、ラテンアメリカアジア諸国と分けて詳細にその経緯が展示されているのだ。

この仏像は表紙にもなっているのだがたまたま居合わせたJTBのガイドさん、日本語で解説している傍に10分以上も張り付いてしまった。”アンタだれ?”とは言われなかったので、、いや~、実に素晴らしいお釈迦さまでした。

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これは中国館、陳列物に通じる中庭の正面壁、池にはコイが泳いでいるだけで人影もまばら、実に全体が静かで日本語の話し声も聞こえて来ない。

そんなに広大な敷地ではないのだが何処も静寂、、子供たちも先生に引率されて大勢いたのだがさて何処へ行っているのやら一切騒がしさはなかった。



イメージ 9此方は正面玄関を入ってすぐに飾られている壁画。詳細は見えなかったのだが美術館の玄関ですよ、、と書いてあるような雰囲気には圧倒される。

そしてこの美術館も素晴らしいのだが今回驚愕したのはこの館内見学とは別料金で連れて行ってくれる”シャングリラ”ツアーである。



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参加者は事前に申し込み(週二回だけの実施で限定30名)インターネットで支払いを済ませる必要がある。ツアーの参加者は1時半にこの美術館の中庭に集合しツアーバスに揺られて20分程度、その行き先が”シャングリラ”である。

イメージ 1その”シャングリラ”邸宅とはこのドリス・デューク女史が建てた”自邸”でした。このドリス氏、生まれは1912年だが僅か13歳で莫大な財産を父親から相続したのだ。父親はジェームス・ブキャナン・デュークと言ってタバコ産業で膨大な資産を作った伝説的な人物だが1925年に68歳で亡くなってしまった。

解説によると当時相続した”現金”だけで400億円以上(1ドル=百円換算)あったらしい。しかしまあお父ちゃんも凄い、、まあタバコだけじゃなくて電力事業とかもやっていたそうだが名門”デューク家”の後継者なので天文学的な資産があった事は理解出来る。

そのドリス氏は幼少の頃から誘拐を恐れた父親から余り外部には出して貰えなかったようだ、。それでも父没後、戦争中には海外で働いたりその膨大な資産を各種慈善事業につぎ込んでいる。ウィキを読んだら医学研究から児童、動物虐待防止まで広い分野で献身的な活動を行っていたようだ。

このシャングリラ邸は最初に結婚した35年、お相手はジェームス・クロムウェルと言う人だったが二人ともこのハワイを大変気に入り海に面した一等地、5エーカーを購入しまさに”シャングリラ=理想郷”を建てたのです。

イメージ 2カハラと言う高級住宅地、何の特徴もない普通の感じのドライブウェイを下っていくとこれも又、何の取柄もない玄関へ、、。

こんな感じで”うん、これじゃ俺んちと変わらない?”っと思いきやもう室内は腰が抜けてそのまんま立ち上がれない程のスンバらしい豪邸なのです。

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此方の写真は同じようなドアが左側にありそれを開けるといきなり中庭へ踏み出せるようになっている。しかしまあその庭木が秩序よく整列されていて一番奥までは優に100mはある、、管理人魂を発揮して聞いてみたら庭木の手入れや芝刈りの業者が15名今でもフルタイムで働いているそうな、、こりゃもうぶったまげる。

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これは中庭にそびえ立つ崖から見下ろすと、、海辺の左側に護岸工事を施し専用に”海プール”になっているのです、、。

これっきゃ撮影許可が貰えず他の箇所はYahooなりで検索して貰うっきゃないのだが寝室、食堂、リビング、、、その他で総勢30人を二班に分けて見学したのだがスタートから2時間余が経過している。

ワタシとしては10時に美術館見学を始めサンドウィッチの昼食を挟んでびっしり午後の4時まで美術品とこの”シャングリラ”邸の虜になってしまいました。見学しながらさて誰を主演にして映画化するか、、と考えていたのだがやっぱりハリウッドの方が上手だった、、。既に99年にローレン・バコールをドリスに、そしてリチャード・チェンバレンをバーナード・ラファティ役に撮られていた。

イメージ 5原題が”Too Rich、秘密のドリス・デュークの生活”とされているがこれは日本公開はなかっただろう、、。

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そして06年にはテレビ用映画としてスーザン・サランドンをドリスに、レイフ・ファインズをバーナードにタイトルは”バーナードとドリス”として制作されていた。



さて双方ともどんな映画だったのか、、チョイと興味をひくのでブリスベンに帰ったらFOXさんに頼んでみよう、、。

ハワイにとってこの”シャングリラはこの島の宝物よ、”、ツアーのおばちゃんが自慢していたが確かに凄い、、でももっとびっくりなのはこんな感じで、、;

デュークの邸宅のうち3つは現在、ドリス・デューク慈善財団の子会社によって経営されており、限定的に一般公開されている。 ニュー・ジャージーのデューク・ファームズは、デューク・ファームズ財団によって経営されている。旧デューク・ガーデンズのヴィデオ・ツアーは利用可能である。 ラフ・ポイントは、1999年にニューポート修復財団(Newport Restoration Foundation)に証書作成のうえ譲渡された。 ツアーは12人に限定されている。 シャングリ=ラは、ドリス・デューク・イスラム美術財団(Doris Duke Foundation for Islamic Art)によって経営されている。小規模の個人的なツアーとオンラインの仮想的なツアーは利用可能である。byウィキ


かように世の中知らないことが山とある、ハワイだって何をいまさらって気がしないでもないのだがこんな素晴らしい邸宅に遭遇してしまった。もうこの美術館と邸宅の見学だけで元は取れたぞ。


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