”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

固定電話は必要か?

オーストラリアでは州政府、その前に連邦政府の肝いりでこの広大な国土に”光ケーブル”(ファイバー・オプティック)を網羅するんだ、、と意気込んでいる、もうとっくに当初目標にしていた17年初頭は過ぎてしまいブリスベンに限っては現在でも順次埋設工事中である。

イメージ 1こんな場合は戸建より集合住宅が優遇される(政府はそんな事はないと言い張る)、うちの集合住宅は合計32戸と少ないのだが立地条件に恵まれていて大きな幹線道路にも近く、モデル地区として埋設された時期は市内でも一番早かった。まあ工事中は色々あったが結局半年以上が経過してやっと”光ケーブル”が埋設された。

しかし問題はそれからだった、、、要するに光に取って代わるまでは電話線は”銅線”だったのだ。敷地の外の幹線道路に埋設されていたものをファイバー製にし、それを各戸へ引き込む工事をしたのだがそれまで使われていた固定電話もファイバーで通話する事になったのだ。確かにインターネット利用には圧倒的な有利さがあると州政府は強調しているが毎日使っている方はそんな感じは一切ないのだ。

最大の問題はそれまで何の不自由もなく固定電話を使っていた一般家庭で通話に雑音が入ったり途切れたりかなりの障害、不具合が出る事が判って来た。まあもう固定電話は要らないでしょ、、と言われると返す言葉もないのだが要はケーブルの単線から引き込んだ一本だけは問題なく固定電話で話が出来るのだが家庭内にあった別の壁ジャックに接続していた他の電話機が使えなくなってしまった。その一台を電波を飛ばして子機で受信する方法なら問題ない、、と言われているのだが室内の壁の内側、或いは天井裏を這っている電話線が戸口まで来ているファイバーと接続すると障害を起こすらしい、、。

うちの敷地内の32戸でも固定電話を使っている家庭はもう10軒にも満たない。管理人事務所はやはり固定電話がないと困るので(そうかな?)一本だけ通じる電話は光ファイバーと直接繋いでいる。なのでキッチンにある電話やこれまで日本から担いで来て使っていたファックス兼用の電話とその子機類は全滅してしまったのだ。

イメージ 2待てよ、、、デスクの上にある支給品の受信機をファックス兼用の電話に換えれば電波で子機が作動するんじゃないか?ああ、でもそうなるとステップダウンの変圧器も一緒に持って来ないといかんし面倒だなぁ~、、。

現状だと家内に掛かってくる電話は事務所で取り”○○さ~ん、電話ですよ~、、”と呼ぶ仕組みになっている。家内の名前を呼ぶのはそんな時だけだし毎日何回も掛かってくる訳じゃないし、でも電話を取り次ぐとオレが事務所から出ていかないといかんのだ、やっぱりこれからは携帯に掛けて貰うようにするか?

日本でも固定電話の契約をしていない家庭が多くなっているし若い人の間ではもう完全に過去の遺物らしい、、事務所以外じゃオーストラリアもそれに近いかな?