”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

たかが映画されど忘れがたき傑作達よ、、その影響に感謝、、その2

時は流れていよいよ60年代へ、TV放送も倍々に増えていたものの映画全盛期。銀幕と言う言葉が重みを持っていた時代で70mm方式の大作が目白押し。オールスターキャストとかミュージカルのジャンルでも差別化を図るために巨額をかけたハリウッド映画が最盛期であった。

60年”スパルタカス””アラモ”61年”ウェストサイド物語”62年”西部開拓史””史上最大の作戦””隊長ブーリバ””アラビアのロレンス”と目白押しであった。全て年末に集中していたような気もするがニューヨークを上空から撮った画面には圧倒され、西へ西へと目指した開拓者魂には心を熱くされ、オールスターでノルマンディーに上陸した連合軍とミッチミラーのマーチにはレコード屋へ足を運ばされ、当時差ほど年齢の違わないクリスティーナカウフマンにはうっとり(後にこのヤロウ、トニカーチス)そして画面いっぱいの砂漠と満天の空、我がオーレンスには眠れぬ夜を過ごしたものである。

60年代初頭はこちとらも若き青春期、全てが珍しく目新しい世界、吸収力も早く消化も早い代わり体力的にも満々で暇さえあればせっせと劇場へ通ったものである。たまたま住んでいたのが銀座界隈とあってご近所は映画館、ざっと見回しても徒歩15分圏内に20館以上あってより取り見取りの大盤振る舞いであった。この絶好な条件も残念な事に63年の10月をもって終わりを告げてしまった。