”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Hachi: A Dog’s Tale”

イメージ 1日本の劇場公開から遅れる事7ヶ月、やっと有料TVでの配信が始まり見る事が出来た。やはり当地でも劇場公開にはならず、いきなりスルーでDVD化されたみたいなものだ、、。
 
普段洋画の邦題には文句ばかり言うがこの英語タイトルもヒドイもんだ、、何せ”Dog’s Tale”だ、、、、こりゃ同じ発音の”Tail(尻尾)”に引っ掛けたシャレかぁ、、と思わず担当者を怒鳴りたくなる、、。
 
まあしかし携帯の電源は切り、電話線も引っこ抜きティッシュの箱を隣りに置き見始めた。しかしPCの電源は切るのを忘れてた、、案の定途中2回もスカイプで電話が入り中断を余儀なくされた。レンタルDVD並みに5.50ドル払っているんだから時間内なら何回でも見れる、かと言って見逃した3分程度を探して見るのは流石に引けるな、、。
 
映画はリチャード・ギアを教授役に想像した通りの展開、奥さんをやったジョーン・アレンも好きな女優さんなんだが1時間経過しても泣けない、、、微笑ましい程度で涙腺が作動するほどではない、、。こりゃ予想外の展開だ。そして教授が教壇で倒れ帰らぬ人となり一年が経過、、、それが2,3年、10年と重なって行く。そのもうラスト近く、よぼよぼになって辛そうな格好で階段を登り、駅前の植え込みに来る”Hachi”のアップ。 ダメだ、、遂に涙腺が溢れちまった、、、ウチの四郎も最後はあんな歩き方をしていたっけ、、。これが晩年の”ハチ公”、の実写である。
 
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イメージ 2これは国立科学博物館にある若い頃の勇姿、剥製になっているとか、映画の秋田犬とは印象が大分違うがこの子が10年もの長い間、ノラに近い状態で毎日渋谷駅前に通っていたんだ、、。
 
日本の実話だしリメイクとは言え日本では収益も上々だったと聞くがやはり本国、海外では一般公開もされずDVD化。それにはそれなりの理由があるんだと見てからやっと納得した。それは制作側の思い入れもあり監督以下リチャード・ギアも原作に惚れこんだとあるがいかんせん配給元がマイナー過ぎる、せめて大手と最初から配給協定でも結んでいれば、それに脚本が、、、この程度なら最初からTV用ドラマの制作費で賄えるしとても昨今の劇場公開レベルじゃないって事にハタと気が付いた。ストーリーテリングにも問題ありだし折角”オスカー”ものの演技だった何頭ものワン達も報われない、、。
 
個人的には最初から前編、後編として2時間枠のTV特別ドラマと言う扱いが良かったんだろうがそうなると日本での公開が出来ない、、そこで日本だけでも資金回収出来ればOKって事で制作が進んだのではないだろうか。かなり期待していたので辛口になったがやはりワンは”Man’s Best Friend”と言われるだけの事はある。