”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

The Air I Breathe

どうもシアトルから帰って以降調子が出ない、、山積みだった書類、手紙、請求書類は全部片付け週末前には芝刈りとプール周りの掃除、、など等と管理人の方は一応普段のペースに戻ったのだが、、。
 
今朝は事務所のブラインドも締めっきりだしどうも何もやる気にならない、、新規のテナントさんを二人探さなきゃいけないのだが外の看板を見て掛かって来る電話や見学者は冷やかしばっか、、。そこで気分転換にと映画を、そのタイトルが何とこれ、”The Air I Breathe”(2007年)、日本では公開されてもいないようで邦題がないのだが古い中国の諺とか、、要するに”今、吸ってる空気”なんであるが主演はケビン・ベーコンフォレスト・ウィティカー、アンディー・ガルシア、ブレンダン・フレーザーと早々たるメンバー、夫々が単独でも主演を張れる気がする配役だ。
 
イメージ 1ハナシはオムニバス形式で諺の由来である幸福、快楽、悲しみ、愛の4つのテーマについて話が前後しながら進んでいく、、。アンディ・ガルシアはギャングの親分で全編に係わって来る。
 
最初のフォレスト・ウィティカーはちゃんと学校も出て普通のサラリーマンとして毎日勤勉に過ごしているのだがある日トイレで同僚が競馬の八百長レースについてコソコソやっているのを聞いてしまい自分も全財産賭けてしまう、、。それが当該バタフライと言う馬が事故で着外、全てをなくした彼は金貸しにやられる前にと銀行強盗を企てる。
 
次はブレンダン君の登場、過去に弟を事故で亡くした彼にはちょっと先に起こる事を予言する能力がありそれを買われてアンディ親分のもとで借金の取立てやらボディーガード的な仕事をしている。その辺で先のフォレスト君の絡みも出て来るのだがアンディ親分は新進のポップス歌手、トリッシュに入れ込んでいて何とか将来性のある彼女のマネージャーになりたい、しかしそのやり口が強引でトリッシュは全く気乗りしなし、第一ギャングの親分がマネージャーじゃ将来は真っ暗、、そんなカンジョを宥めすかししているうちにブレンダン君といつしか良い仲に、、それを知った親分は怒りまくってバンバン、、っでブレンダン君は一巻の終わり。残されたのはお腹の中の子供とトリッシュ
 
その絶望の際にいるトリッシュが病院の屋上から今にも身を翻そう、、間一髪それを助けるのがケビン・ベーコン。彼は医者でハイスクール時代から好きだった女性(これは既に同級生と既婚)が研究所で猛毒蛇の解毒剤を開発中に誤って噛まれてしまいその稀有な血液型から24時間以内にマッチする血液を輸血しないと死んでしまう。そこでハナシが前後するがトリシュがTVのインタビューで意地悪なレポーターに”貴方が他人より優れているところは?”と聞かれ”ワタシは特殊な血液型なのよ、、”と答える場面を見てしまいトリッシュから採血しようと探し回っていたところ、、、そこでやっと全部のお話が一本に繋がっていくのでありました、、。
 
まあ不思議な映画っていうのかどうか、、良っく見ていないと何が何だか判らなくなるんだが最後になってやっとあっ、あれがそうだったんだ、、って事になる。最後は銀行強盗したフォレスト君がビルの屋上からSWATに撃たれる寸前に放り投げ出したお金の詰まったバッグが輸血を無事終えて病院を出て来たトリッシュの車の屋根に落ち、それを拾った彼女がアンディ親分の追及をかわし一人(いやお腹の子も一緒)空港から飛び立つシーンで終了、、ハッピーエンドちゅう事になるんだが何か複雑な映画でおっさんの気分は一向に晴れません、、、。