”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

洋画は字幕、それとも吹き替え派、、

Yahooの知恵袋と言うサービスサイト、そこの外国映画のカテで良く”アナタは字幕派、それとも吹き替え派、、”って問いを良く見かける。と言う事は最近の映画館では席だけではなく吹き替え映画も選べる、、?
 
そりゃおっさんの若かりし頃は字幕っきゃないから吹き替えならTVの世界、それだってかなり年月が経過してからですが、、今は映画館で見逃しても数ヶ月でレンタルは出来るしTV放映されたものを録画しときゃ何時だって見れる、それだけ緊張感を持って入場料に見合うほどに映画館で真剣に見る必要がないしBGM代わりに茶の間で見るには15分おきに入るCMもモノともせずに細切れにカットされた映画を楽しめる、、。
 
いや、何を書こうとしたかと言うとこの二晩続けて見た潜水艦を主題にした映画、一方はハリソン君でももう一つはショーンおじさん、双方ともロシア対米国を描いたものだが主人公は両方ともロシア人、それをアメリカ人とウェールス人が演じている。確かにハリウッドの映画だからそれで何が悪い、だがどうも見ていると夫々に英語を喋るシーンが不自然に見える。だって仲間同士の会話も英語、で米軍士官が乗艦してくるといきなりロシア語で画面下に字幕、それに背景に使われている文字やモニターはロシア語表示、これって早い話、吹き替えを全面的に容認しているって事ではなかろうか、、。
 
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もっと古いところではクレオパトラが立派な英語を喋っているとどうも可笑しくないだろうか、、アンソニーと二人、英語で愛を語る、、こりゃもう不自然を通り越すだろう。それと同じ倫理で正真正銘ロシア人が見たら滑稽なことではないだろうか、、丁度我々が忠臣蔵を韓国か中国の俳優さんがアチラの言葉で演技しているような感覚、、と言えば一番適切かな。でそう思い出したら相対的に吹き替え派ってのは自然の流れであってその俳優さんの生の声が聞けないとか発音が判らないって事以前にアメリカ映画自体がこんな題材を扱った場合、それが全て吹き替えって事なんだと気が付いた。
 
ヨーロッパ諸国では古くからジョン・ウェインがフランス語を喋っているし、アラン・ドロンだってイタリア語やドイツ語が流暢だ、その場合日本のような専門家がが吹き替えをしているのかどうかは判らない、、しかしあれだけ国境を接している諸国の文化として字幕を追うより自然に耳に入る言葉を理解するほうが早い、と言う事では日本より大分先輩である。まあミュージカルになるとその違いは歴然とするが映画を楽しむと言う事になれば吹き替えだって良いわけだ。
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そこで映画に戻るがこの”レッドオクトーバーを追え”はトム・クランシーのジャック・ライアンシリーズだが配役陣が揃っている。艦長のレミアスにショーン・コネリー、ジャックにまだ痩せているアレック・ボールドウィン、彼がCIAの分析官として最新鋭潜水艦を操るレミアス艦長が果たして亡命を望んでいるのか単にモスクワの指示を受けてアメリ東海岸へ向かっているのか、、虚々実々の駆け引きが最高に良い、しかも最後はロシアの最高首脳部を欺いて大博打を打って出る、。全く古さを感じさせない良質なエンターテイメントである。