”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

バート・レイノルズ ”素人劇団騒動”

プロのアメフトからの誘いを蹴って俳優家業へ、ハリウッド一のセックスアピールを売り物に引っ張りだこの活躍をしていたのがこの人、バート・レイノルズ
 
イメージ 136年生まれなのでもう75歳かぁ~、、この写真は68歳の頃らしいが72年の”脱出”で脚光を浴び74年の”ロンゲスト・ヤード”ではいかにも元プロらしい設定が共感を呼び97年の”ブーギー・ナイツ”ではオスカーにもノミネートされた。しかしこれと言う”ハマリ役”がなく沢山出ている割には残念乍多くがB級映画、、。
 
この人が一昨年主演した映画がこれ、原題が”The Bunch Of Amateurs”と'言う、”アマチュア集団”とでも訳せば良いのか、、。内容はジェフェーソン・スティール(バート)はハリウッドきってのアクション俳優だがもう盛りを過ぎてなかなか良い配役に恵まれない。事務所から良い仕事があると言われ遙々イギリスの田舎町へ出向く、てっきり映画の撮影と思いきやとんでもない、チャリティー参加でその町の公会堂で素人集団が”リア王”を演じるのだ、、それの主役とか。
 
そりゃハリウッドから現役の俳優が来たんだから町や劇に配役されている人、制作を担当する兼俳優も大喜び、冗談じゃないよ、はご本人だけで挨拶もそこそこにもう帰国の支度を始める始末。そこを何とかなだめすかして移動モービル図書館をゆったり使えるドレッシングルームにしたりのご機嫌取りで大騒ぎ、、。
 
このあたりはイギリスの田舎町風景がとっても良いし配役陣とのやり取りが笑わせる。そんなで渋々リア王を演じる事にはなったものの深夜、女性共演者との話し合いにあらぬ疑いをかけられパパラッチされ新聞騒動になったりで混乱は続く。
 
最後は資金難をこのパパラッチを逆手に取りデマを売り込んでお金をせしめる事でやっとこさ解決、念願の公演当日を迎える。ところが公演初日、王妃役の若い女性がリア王の腕の中で本当に呼吸困難に、救急車で病院へ駆けつけ一命は取りとめるが王妃役がいなくなる、、。長年仕事にかこつけて家庭を顧みなかったので疎遠になっていた実の娘が(これもハリウッドのしがない俳優のタマゴ)急遽後援会の援助で駆けつけ舞台では父、娘共演が実現する事に、、楽日は遂にスタンディング・オベーションで終了、翌年は違うシェークスピア劇を上演する事を約束して終了、、The Endとなる。
 
ストーリー自体は特に目新しくもないのだがなんとなく惹きつけられた、、バート・レイノルズがおじいちゃんになったなぁ、、と言うのが本音、それと次はどうなる、?で結局最後まで見てしまった、、まあ我々が想像するようなイギリスの田舎臭い風景や登場人物が良かったかな、。まあ日本では絶対に劇場公開はないだろうしDVD化もないだろう、、おっさんみたいにバート爺を好きな往年のファンは多いと思うのだが、、。