”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”The Open Road”

イメージ 1ジェフ・ブリッジス主演の09年制作、ロードムービーである。”The Open Road”、まさに開けた道路を行くのだが親子二人にはこのスチールのように微妙な距離がある。
 
息子はマイナーリーグプロ野球選手、今ちょっとスランプで監督からも次の試合でちゃんとやらないと降格だと告げられたばかり、、そこへおじいちゃんから電話。母親の心臓が悪化、すぐにでも手術が必要、そこで病院へ駆けつけるのだが母親は別れた元夫、ジェフ・ブリッジスに是非もう一度会いたい、手術台に乗る前の最後のお願い、、と言われ息子はオヤジのいるテキサスへ、、。
 
このオヤジさん、元大リーガーで知らぬ人がいないくらいの人気モノ、しかしその実、家庭内や息子との付き合いが大の苦手、もう5年も音信不通である。母親の経っての頼みでガールフレンドを伴って首に縄をかけてでも連れてくると約束はしたものの、、空港では財布を忘れたでセキュリティ検査を通れず已む無く車でテキサスからメンフィスへ向かう事になる、、その3泊4日をロードムービーとして3人が織りなす人間模様である。
 
ガソリンスタンドで一時休憩した折に図らずも覗いたカバンにはちゃんと財布がある、、これは行くとは言ったもののサボタージュじゃないか、ガール・フレンドのルーシーは彼を問い詰めるが全くノラリクラリ、酒場では野球ファンに囲まれて昔話に花が咲く、、息子も約束が違うと問い詰めるが一向に改めない。そんななか、ルーシーが先日プロポーズされたのと告白、5年も付き合っているのにそれはないだろ、、で3人がてんでバラバラ、もう母親の病院に駆けつけるどころじゃない、、。
 
主演のジェフ・ブリッジスは実のオヤジさんロイド・ブリッジスより大柄なせいかこんなプロ選手ぶりが似合う、オヤジさんは後年コメディに良く顔を出していたが彼はこんなシリアスだが煮ても食えない役柄が合っていそうだ。元妻で病床にいるのがメリー・ステーンバーゲン、”バック・ツー・ザ・フューチャー”シリーズでクレア役をやっているキレイな女優さんだ。最後は何とか無事に病院に全員揃って手術も無事終了、息子は野球選手を諦めて今度は作家に挑戦、ルーシーは婚約を解消、彼のそばでやり直し、オヤジさんは又、テキサスへ帰って行くが今度はクリスマスには戻って来ると約束、新年は逆に息子がテキサスへ行く、、でハッピー・エンド、、日曜の午後珍しく誰にも邪魔をされずに過ごせた90分であった、、。