”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

もろネタバレします、、映画は”True Grit”

先日の”The King’s Speech”に続いて又、映画館で泣かされた、、その映画は”True Grit”、場面は主人公が必死に愛馬を駆って毒蛇に咬まれた”依頼人”を助ける為に日夜馬を走らせる、、馬も必死に騎乗の二人に応えるべく汗みどろになって荒野を駆ける、、、、、しかしそれには限界が、最後は意識のない乗り手に応えられずに力尽きるシーン、、汗みどろの馬が足から崩れ落ち、同乗の主人公、ルースターが拳銃で安楽死させるシーン、、、コレには一筋の涙が、、気が付いたらもう一筋どころか濁流が如くで画面を見ていられない。
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これはジョン・ウェイン主演のオリジナル、監督はヘンリー・ハサウェイで共演はグレン・キャンベルロバート・デュバル、そして肝心の14歳のオヤジの仇”依頼人”はキム・ダービィー、、。この映画で70年、ジョン・ウェインは初オスカーを獲得している。実はこのルースター・コグバーン役はその前に同名の映画でキャサリーン・ヘップバーンと共演しているのでシリーズとも言える作品である。
 
その同名の映画が今回ジェフ・ブリッジス主演でコーエン兄弟監督のもと制作された。配役はマット・デイモン、そして犯人がコーエン兄弟ご贔屓のジョッシュ・ブローリンである。肝心の依頼人は96年生まれのヘイリー・ステインフェルドと言う女優さんである。
 
イメージ 2そりゃジョン・ウェインがオスカーを受賞した映画にあえて同じ題名で挑戦した監督やジェフ・ブリッジスには感心するし配役もそれなりに素晴らしい、特にキムに比べてヘイリーは芸達者だ、、ジェフ・ブリッジスはかなりジョン御大を意識したシーンもあるし喋り方も似せている、正確にはこりゃ原作がそうだからと簡単に変更する訳には行かない、オリジナルではない辛さか、、。
 
映画の主題は簡単明瞭、、父親を殺された娘が何とかその犯人を捜しだし法のもとに裁きたい、そこで西部一の保安官、マーシャルになけなしのお金を払って追いかけて貰う、、それが主題である。
 
今年のアカデミー賞にはジョン・ウェインが受賞した40年前を思い起こすように再度挑戦するジェフ・ブリッジス、、、対抗馬は”英国王のスピーチ”のコリン・ファース、こりゃ大変な事だ。映画も甲乙つけがたい、西部劇VS英国劇、、果たして結果はどうなるやら、、おっさんの勝手な予想では、、、、The Oscar Goes To、、、、Colin、、じゃないだろうか、、映画館で流した涙の数は、いい勝負かな。そりゃジェフも渾身の演技をしているしジョン・ウェインを越す凄さはある、でもやはりリメイクとあってオリジナルが邪魔になるな、、、さて結果はどうなるやら、、、。でも素晴らしい映画だ、、特に映画館で見る映画は、、、。