”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”The Harimaya Bridge - はりやま橋”

 
2008年の6月に四国とサンフランシスコで撮影され、翌年09年の6月に高知で初上映されたダニー・グローバー(”リーサル・ウェポン”シリーズで相棒刑事を演じている)が制作したれっきとした洋画である。
 
イメージ 1サンフランシスコから遥々やって来るのがおとうさんで写真家のベン・ギロリ、長い事疎遠だった一人息子が高知で英語教師をしているそうな、絵画の才能があって7歳の頃から筆を取るのが趣味、日本でも沢山の作品を残している、、。
 
映画の出だしは2年前、いきなりこの一人息子、ミッキーのお葬式、どうやら日本滞在中に亡くなったらしい事が判る。
 
この父、ダニエルは日本そのものに対して良い感情を抱いてない。父が戦争で亡くなった事もあるし出来れば日本とはそのまま距離を置いておきたいと言うのが本心。でもずっと疎遠だったが愛する息子が遺品として残した数々の絵画をアメリカへ持ち帰りたいと願う一心で四国まで出掛けてくる。
 
高知で窓口になり通訳となって何かと世話をしてくれるのがハラさん、(清水美沙)彼女とミッキーが英語を教えていた学校を訪ねたり残した作品を見て回るのだが、、ところがあろう事か、その息子は日本で結婚していたのである。相手は日本人女性でノリコと言う(高岡早紀)女性である。
 
ミッキー先生と仲良くしていたある女生徒は絵画の手ほどきを受けていたと言う、その作品をふと見るとそこにはミッキーとノリコ、、その真ん中には茶色く塗られた赤ん坊が描かれているではないか。ビックリしたダニエルお父さん、、真意を聞き出すと二人の間には2歳になる娘がいる事が判る。
 
もう彼の残した絵画どころではない、たった一人の孫娘を探してノリコの両親を訪ねるがケンもほろろ、門前払いを食う始末でノリコの所在地も教えて貰えない。やっとノリコを探し当てるのだが、、彼女はハーフでクリクリ髪の可愛い娘を一人だけで育てている、ミッキーの死因もここいらから明らかになっていくのだが事故で亡くなった時はノリコはまだ自身の妊娠にも気付いていなかった、、当然ミッキーはそんな愛娘の存在も知らぬまま逝ってしまった、。この孫娘が可愛い、、しかしその外観からはダニエルには想像も出来ないのだが日本語しか喋れない、ノリコにそれを正すと”此処は日本ですから、、”。 それを聞いたダニエル、”キミは一人で背負う事はないんだよ。ワタシにとっては孫娘なんだしキミはボクの娘なんだから、、”日本の単独制作ならば此処はもう本編唯一の見せ場、”さあ、ティッシュを持って来い!”となるのだが、、、そこはやはりアメリカ映画、サラッとしているし涙の強要もない、、見終わってホロリとさせる秀作である、、。
 
詳細、スタッフ、映画の概略は以下;
 
このところ別に深い意味はないのだが邦画にのめり込んでいる。ブロ友のfpdさんに刺激を受けているのは事実だが、、昨年の新作、秀作があと6本もあるので”邦画ウィーク”その第一弾と言う訳である、、、。