”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マネー・ボール”しっかり見ましたよ、、

ブラピ主演で今年のオスカーにもノミネートされた映画、、、公開当時から見たくて堪らなかった、。でも、でも、、我慢して今まで見ませんでした。この半世紀、ニューヨークのヤンキースファンを自認するおっさんとしてはこれに関してはどうしても一線を越えられなかったのであります。たかが映画、でもその映画が実話を基にしている、、そしてそのご本人のビリーが現存で今も大活躍(要はヤンキースの仇ですからね、、特に今年は)、、12年に関してはひょっとするとひょっとする、、優勝しかねない勢いなんです。
 
この映画の主演はそりゃブラッド・ピットですが彼が演じるのはビリー・ビィーン、、、高校在学の時からその野球能力を見込まれ高校卒業を待ってニューヨーク・メッツにドラフト指名を受け奨学金スタンフォード大学へ行くハズだったのを蹴ってプロの野球選手として契約してしまったのです。ところが残念な事にプロに入ったのは良いのですが全く花を咲かせる事もなくチームを転々としプロの野球選手生命は絶たれてしまいます。
 
その彼が野球人生を開花させるのがオークランド・アスレチックスのGMとしてでした。映画はもう既に選手生命を絶たれてオークランドのジェネラル・マネージャーとして、、彼はアラフォー、年代は11年、プレイ・オフでヤンキースにやられた”劇的な負け試合”から始まります、、、その年、遭えなく敗退してしまい当時オークランドにいた花形選手、ジョニー・デイモンやジェーソンジアンビ、、それにジェイソン・イスリンハウゼンまでがフリーエージェントで居なくなる、それもヤンキースに移籍、、そんな現実を知っているから余計に見たくない、、それで今日まで映画は見なかったんです。見れば多分オークランドファンになるって事を自分自身良く知ってますからね、。
 
 
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そのGM役の彼、、、クリーブランドのインディアンズを訪問した際に体格は目立つがチト気になった球団職員のピーター君(ジョナ・ヒル)、、が妙に気になり余り恵まれていなかった彼を引き抜きオークランドへ連れて来る。そのピーターはイエール大学の経済学を学んだ秀才、まだ25歳と若いが独自に野球選手を評価するプログラムを開発している。
 
試しに彼に自身の事を訪ねてみると、、”メッツが彼方と契約したのは間違い、彼方はスタンフォードへ進学していた方が良かった”、、この評価が本当だったのかそうではなかったのかは自身が一番良く知っている事、その彼の忌憚のない意見に満足して彼の方式を自分の野球選手評価に利用しようとする。
 
もう此処からは現実に起こった出来事、、往年の選手やら本当に起こったであろう事柄が一杯で監督から選手まで名前は本人だが似た俳優さんのオンパレード、、もう野球ファンには目が離せない、、。そしてアメリカン・リーグの20連勝と言う前代未聞の記録達成を軸に話が展開する、、、そりゃヤンキースも全く勝てない連勝記録だったんです。
 
そんなでストーリーは知っている、、でもそれを見るにはご贔屓のチームが負けた事実を再度検証する、、そりゃ全部事実ですから今更変えられません、そんなで見たくなかった訳であります。でも今年、約10年の歳月を経てこのオークランドが大飛躍を遂げました。そしてこの映画撮影の頃には想像も出来なかった事にアメリカン・リーグ、西海岸地区で二位に躍進、更にはワイルドカードで次のステージ進出が決定しています(27日現在)、、、そりゃご本人のビリーさん映画どころじゃないでしょ??やっと念願が叶いましたね、、、これから西海岸地区でのワイルドカード、そしてリーグ優勝からワールド・シリーズ進出、、楽しみです。映画の良さは今更書くまでもないでしょ、、、こりゃ素晴らしい映画です。
 
追記:
この映画原題も邦題もそのまま”Moneyball”だが、、、現実は”Moneymovie”だった、、、。
実態は制作費50億円(100円換算)、、ブラピの出演料を引くと多分その8掛けか、、に対してアメリカ国内での配給で軽く70億円を突破、、更に日本やら外国での収益が80億円を越している、、12年現在、其処にこの半年くらいでTVでの放映権やら何やらでプラスアルファ20億、、で都合180億円近い収益になる、。ブラピも制作者の一人として名前を連ねているのでこりゃもう笑っている場合じゃないだろう、、腹がよじれるハズだ。