原題は”The Best Exotic Marigold Hotel”(2011年)と言うらしいが勝手に直訳してこんな邦題にして見た。何せ日本での公開は未定らしい、、、”おい、担当者、何とかしろよっ!!、”こんな良質の映画を買わないでどうする??
主演はジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソンにマギー・スミス、、とこりゃもうイギリス映画界の重鎮、しかもシニアをターゲットにした映画には欠かせない配役でしょ、。それプラス、”スラム・ドッグ・ミリオネア”からインドの若い二人、、デヴ・パテルとフィリーダ・ピントにとても良く似たティナ・ダサーが共演している。
映画は皆さん人生のバックストレッチ、、”リタリア”組みがインドへ移住する計画を思いつく、、夫々が個々の理由があるようで冒頭さり気なく何の繋がりもない皆さんの立場が紹介される、。
全く無関係の”移住の七人”、、長年連れ添ったダンナを亡くしたジュディ、、腰の手術を医者から勧められているマギー、、やっと引退したが”アンタ、退職金で買えるのはこんな住居?”と奥方に迫られるビル、長年判事として法廷に立っていたトム、、等など、、登場人物の個性は全開モード、。登場人物全員が思い切って新天地インドへ移住する決心をする。
空港で出合った運命共同帯の彼ら、そのままインドへ、、インターネットの募集を見て予約をしたマリゴールドホテルへ、、そのホテルの支配人兼、オーナーがデヴ・パテル君、その彼女がティナ、、まあ広告で約束されたホテルとは違ってそりゃもう廃墟みたいなホテル、、一同ビックリするが其処は英国精神のせいなのか夫々に勝手気ままにインドでの生活をエンジョイしていく、、、と言うお話なのだがテンポも良くイギリス風の風刺もあって映画は快調、、。日本人の発想では絶対に考えられない、、第一元”植民地”へ移住する訳だからその辺の心構えが違うし言葉もそれ程不自由がない、そりゃ気候や環境、ましてや衛生観念は本国とは雲泥の差、、なかには”もう嫌だ~”となる奥さんもいるが我々日本人から見れば随分恵まれているし特に食に関してはあまり抵抗がない、、この辺は日本人は絶対我慢がならないだろう、、。
最初倒産寸前のおんぼろホテルを彼ら宿泊客が知恵を出し合って立て直すのかと思ったのだが、、、それにかなり近い部分もあるのだが、あくまでも主演は個人、、彼ら一人ひとりの生活、個性と将来に焦点が合わせられている。見も知らない他人同士が遠くインドへ渡ってホテルとはいえ共同生活するなか独自の価値観そして更に第二の人生に目覚めていく、、こんな映画は身につまされるし日本人とは又、違う感性を見る事が出来てなかなか良い。我等、団塊世代に近未来の生き方を提唱してくれているようだし共感出来るな~、、。