もう9月も終わり、このところメジャーリーグの野球観戦で忙しい、もう映画を見ている暇がないくらいに、、仕事の合間に実況放送から目が離せない。何せ本国のナイター試合は東海岸が此方の午前9か10時のスタート、西海岸はそれから3時間遅れて12時のスタート、そして今大詰めである。例年の事ながら10月一杯は最後のワールド・シリーズを何処が制覇するのか興味が尽きない、、管理人業もこの期間だけはカンベン、、してくれ。
先日”マネー・ボール”を見たばかりだが野球を題材にした映画、しかも秀作が多い事に気が付いた。
これは”フィールド・オブ・ドリームス”(89年)は掛け値なしの秀作だ。
ある日「それを作れば彼が来る」という“声”を聞いた農夫が、とうもろこし畑を潰して野球場を造り始める。信念に従って行動する主人公と彼を暖かく見守る家族。信じる事の尊さ、愛する人を思う事の素晴らしさをファンタジーの姿を借りて語りかける感動作で、人を愛した事のある人全てのための映画と言える。役者たちは皆鮮烈にして忘れ難く、下手をするとオカルティックになりそうな話を淡々と、それでいて詩情豊かに描き上げた演出は驚異的ですらある。
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此方は”ラブ・オブ・ザ・ゲーム”(99年)、架空の選手、ビリー・チャペルが現役最後の試合に臨む、実在のアメリカンリーグ中部地区、デトロイト・タイガースの選手として登場。ビリーは今夜はえらく調子が良い、キャッチャーのガズともコンビ抜群、回を重ねてずっとノーヒットだ。その彼の脳裏を過去の出来事、今壊れそうになっている恋人、ジェーン(ケリー・プレストン)の事がよぎる。そして試合はいよいよ大詰め、果たして大記録達成なるか、、と言う映画なのだが、、おっ、そう言えば両方ともケヴィン・コスナーの主演じゃないか?
彼はスポーツ選手が似合うな、、プロゴルファーもやったし、、学生時代にはスポーツ万能だったらしいのでやはりサマになっているよ。もう一本かれが野球選手を演じた映画がある、、それは”さよならゲーム”(88年)、スーザン・サランドンと共演していたが此方もなかなかの出来だった。しがない二軍の選手を演じたのだがやはりユニフォームが似合っていた。
此方は実話でタイトル通りもう35になったピッチャーが長年の夢を忘れられず奥さんの後押し(レイチェル・グリフィス)もあってメージャーに挑戦する姿をデニス・クエイドが演じている。
ジム・モリスはかつてマイナーリーグでプレーしていたが、肩を壊してメジャーリーガーになる夢を絶たれた。35歳になった現在では、テキサスの高校で教師の傍ら野球部の監督を務め、妻と子供に囲まれて平穏に暮らしている。そんな彼に転機が訪れた。ある日ジムが部員を指導中、キレのある豪速球を繰り出していることに周囲が驚き、彼自身も肩が完全に治っていることに気付く。そしてジムは部員たちに“地区大会で優勝したらプロテストを受ける”と約束する。やがてチームが優勝し、ジムは妻に内緒でテストを受けるのだが…。
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これは番外編、”がんばれ!ベアーズ”(76年)、投手を演じたのは何と可愛い女の子、テイタム・オニールだ。酔いどれ監督のおっさんをウォルター・マッソーが演じたズッコケ少年野球である。余りの大ヒットに続編も作られ今度は日本へ遠征、監督役がトニー・カーチスだったが此方は完全にボツ、、この前作が余計輝いてしまった、、。
ふと思い出しても高倉健さんも出た”メージャー・リーグ”、トム・ハンクスが監督をやる女子だけのリーグ野球、”プリティ・リーグ”(92年)やキアヌ・リーブスが借金の返済が出来なくてやむなく監督を引き受ける”陽だまりのグランド”(01年)、原題は”Hardball”とか色々あった、、。
しかし本国では野球人気に陰りが出ており近年は圧倒的に観客動員ではアメリカン・フットボールに負けているとか、、そりゃフットボールを題材にした映画もあるにはあるがやはり圧倒的に野球映画の方が数も多いし秀作が多い、ナンでだろう??
真打は未だ公開されていないのだがクリント・イーストウッド監督、主演の最新作”人生の特等席”を期待している、、未だ見ぬ映画をベストテンに入れちゃいかんぜよ、、、でも期待で一杯です。