”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

Ticking Clock、、、、

原題が”Ticking Clock”(11年)、まさに”時を刻む時計”、、なのだが何と邦題は”血塗られた予定表”とか、、。こりゃ凄い発想だな、でも”血塗られた、、”は劇場公開は無理だろう、案の定DVDデビューだけらしい。
 
イメージ 1主演はキューバ・グッディングJrでジャンルはミステリー犯罪モノ。
 
映画はのっけから殺人現場、年代は1999年、バスタブで女性が殺され生後間もない男の子が犯人に抱き抱えられ何処かへ連れ去られて行く。 
 
時間は経過して2011年4月、ルイス(キューバ)は犯罪心理学を扱うリポーター、知人の女性が何者かに襲われ惨殺される。その現場を訪ねたルイスは物陰から逃げて行く犯人らしき男を追うがあと一歩で取り逃がしてしまう。警察で調書を書き翌日独自に手掛かりを探そうと自分が殴られて気を失った現場へ行ってみるとそこには犯人が落として行ったと思われる”黒革の手帖”がある。
 
其処には詳細に過去に遡る”殺しの手口”と被害者の名前が書かれているではないか、、こりゃシリアル・キラーのリストだ、、自宅に持ち帰りリストの名前を自分のノートに書き写していると、、音も無く犯人が侵入、腕づくでその手帖を奪って忽然と消えてしまう。
 
警察はルイスが何か隠しているようだと重要参考人扱いして怪しむ、一方のルイスは連続殺人を阻止すべくリストにあった名前を人ずつ探していくのだが、、、止める手立てもなく第2、第3と殺人が行なわれてしまいルイスは益々刑事達から怪しまれる始末だ。犯人が落として行った手帖に挟んであった血の着いた布切れ、今度はこれを手掛かりに友人の科学捜査班に鑑定を依頼する。その血から採取したDNAを辿って行くととある養護施設に預けられたジェームスと言う11歳の子供に行き着く、、。
 
と此処まではミステリーファンを満足させる出来でプロットもよくストーリー展開も早い。ガクン、、となるのが例の血が付着した布切れ、詳細に調べると”光を当てると収縮する素材”、、科学班曰くこんな素材はまだ発明されていない、、と来た。しかも折りたたんで手帖に挟んであった新聞記事の出版日が、、2034年になっている。後半の30分はこの犯人が何処から来たのか誰なのか、何で殺しをやるのか、、で興味は尽きないのだが。タイムマシーンの登場で一挙に”シラケ鳥がやって来た”、、。
 
SFとするならそれなりでもちっとも構わないのだが最初は正統派ミステリーだったのが途中から犯人は未来から来たヤツかぁ、、となると何となく醒めてしまった。もうドイツが犯人かも判ってしまうし理由も判っちゃう、ルイス君一人が孤軍奮闘、疑惑も最後まで晴らせずおまけに撃たれちゃうもんね、、。
 
そんなで映画館には行けない毎日なのだが映画漬けの毎日、連日途中で電話や来客にもめげずに2本くらいは見ている勘定だ。やはり映画館で見る映画が恋しいかな、。