”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”バトルシップ”(12年)

若い頃なら絶対に映画館へ駆けつけていただろと言う映画、まあそれでも有料配信になってから3ヶ月遅れで見る事が出来た。しかし最近は”カウボーイとエイリアン”、”世界侵略:ロサンゼルス決戦”やその他諸々、宇宙から飛来したエイリアンと戦う映画のオンパレード。果たして敵はどんな格好、姿なのかデザインチームが熟考した末にデザインしたエイリアンが見ものなのだがこの”バトルシップ”のエイリアンは人間の80歳を過ぎた爺そのままの姿なので何となく白けた、、変な白髪まであるし、、。ヘルメットや防具を着けて腕が何種類もの凶器になるところは”プレデター”とそっくりだ、あいつ等はみんな左腕に装置があって右手で作動させていたが今度のエイリアンは右腕がそのまま武器になる、。
 
イメージ 1これはハワイ沖へ飛来した母船(?)なんだが強いのナンのって、とてもアメリカや日本の艦隊が束になっても太刀打ち出来ない。ドラム缶状の爆弾を一度にブギャーと発射出来るのだがそれが艦船に刺さると一瞬更にブスッと甲板なり船壁なりに深く食い込みそれからバギューンと爆発してしまう。
 
それに今度は回転コマ状の車輪が高速回転して何処へでも飛んで行く、、標的を見つけると勝手にそれが何かを判断、選定して何であろうと目の前にあるものはギュワーン、、、とばかり切り刻んでしまう。それも止まる事がなく真っ直ぐ進むだけじゃなくて急発進から急回転までなんでもござれ、、これに空軍基地に待機していたヘリコプターやらハワイの主要高速道路がなぎ倒されてしまう。相対するアメリカ艦隊も大砲と機関銃じゃもうどうにもならんでしょ。しかも最後に残された戦艦はたったの一隻、それが半永久的に係留されたままの”ミズーリ”だ、太平洋戦争当時のクルーが艦艇保存に務めているのにそのロートル達を奮起一番、奥の手として出航し決戦を挑むのだ、それがタイトルの”バトルシップ”=戦艦ミズーリと言う訳だった。この戦艦は日本人には馴染み深いし主役級で浅野忠信が日本軍将校として大活躍する。
 
アメリカ艦隊の司令官がリーアム・ニーソンで後方指揮に徹しているので主役は若い連中にお任せ、最初はダメ将校を演じるテイラー・キッチュがアクションに挑戦、彼の恋人でリーアム司令官の娘役がブルックリン・デッカー、、どことなくシャーリーズ・セロン風の容貌と姿態で人気上昇中らしい。
 
大筋はハワイ沖で日米その他、、の合同海洋演習が開かれる、その真っ只中へこの宇宙から飛来した母船が着水し様子を見に出たテイラー・キッチュの兄貴が船長をしている駆逐艦が一瞬にして爆破されてしまう。闇雲に兄貴の仇とばかり攻撃を仕掛けるテイラー、それを思い留めようと間に入って逆に撃沈されてしまう浅野の艦艇、乗組員を海上から救助して自分の艦艇は難を逃れるがこの二人が対立、それを軸に日本人の知能と戦術を駆使して助け合ってこの外敵に向かって行くのだが、、何せ敵は強い、しかも海上にはバリアーが張られてしまい電磁障害を起こすのでリーアム司令官も近付く事も出来ない。
 
最後はめでたしめでたしとなるのだが、、あんな敵の波状攻撃と凄まじい性能の武器に勝ったのは”信じられませーん”と言うのが印象である。そりゃ太平洋戦争を経験したロートルクルーの根性があったとしてもこんな武器を相手に勝てるのかな、、60年以上も前の大砲が炸裂するのにもビックリだ。まあ映画だから良いか、、細かい事は考えない。