”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マン・オブ・スティール”(13年)

原作はかの”スーパーマン”、同じDCコミックで初めて連載されたのは1938年なので結構古いヒーローだ。最初はTVドラマ、そして何回となく映画化されているのだが13年度版は意識して”スパーマン”とは言わずに”鋼鉄の男”として制作、公開された。劇中のセリフでもロイス・レインが”スー、、、”と言った途端に画面が転換してしまい聞けず、、後半野次馬の一人が遂に”スーパーマン?”と言うがその一言だけ、、、まあ”アイアン・マン”(鉄男)もシリーズ化されて大活躍しているし”鋼鉄”でも単に”鉄”でもどっちでも良いのだが、。
 
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おっさん世代だと”スーパーマン”はやはりこれ、、赤いパンツに赤いブーツ、、が定番だ。普段はメガネと背広姿でクラーク・ケントとして”デイリー・プラネット社”でロイスの助手を勤めていていざと言う時にはこの衣装に着替え、人類を救う為にすっ飛んで行く、、そしてその正体は周りの人間は誰も知らないと言う設定。
 
それが今度の”鋼鉄の男”では、、、
 
ハイテク仕様のコスチュームで殆ど黒っぽい雰囲気、、”スパイダーマン”の衣装を思わせるのだがパンツもブーツも黒っぽい、。しかも飛び立つ場面は”スゥー、、”とスムーズに行くのではなくいきなり秒速の巡航速度、あっと言う間に地球の外まで行ってしまう、、性能や能力が完全にレベル・アップしている。
 
 
 
 
 
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演じているのはヘンリー・カヴィル。シュワルツネッガーやスタローンが始めて映画に登場した時のような筋肉マン体型である。
 
お話は最初、遠いクリプトン惑星、父親を演じるのがラッセル・クロウ、クリプトンが破滅寸前で生まれたばかりの赤ん坊を宇宙船に乗せ、地球に向かわせる逸話は何時もと同じ、そして落ち着いた先の両親がケヴィン・コスナーダイアン・レインのケント夫妻。
 
子供の頃は自身の”スーパー”振りを知らずこのケント夫妻の実の子だと思っている、、それがある日”スーパー”振りに目覚め苦悩するクラーク、、この辺りはもう何十回も見て知っているし目新しい箇所はない、しかしまあ全編こりゃすべてがCG画像。ハイパワー振りは凄まじい、、クリプトンから追っかけて来たゾッド将軍以下悪の手下との戦いぶりはもう凄い事になっている、、投げられて何処かにぶつかりゃぶつかった方が全壊、、ビルも道路もたまったもんじゃない、敵が街を破壊するんじゃなくて戦っている間に街が全部壊れちまう、、と言う感じ。これじゃ何をやってもお互いに死なないよな~、、と思いつつ、一体監督は最後はどうやって決着をつける積もりか見ていたら何のことはない最後はゾッド将軍の首を”ブちっ”と捻って、ハイ、終わり、、ナンだ、何で最初っからそうしなかったんだ~、、散々街をぶっ壊しておいて。
 
地球は救われこれにて一件落着、、ケントは晴れて就職する事になり”デイリー・プラネット社”へご出勤、ロイスは全部知っているが周囲は誰もクラークがヒーローとは知らない、、メガネをかけているし、。で正社員になって終わり、イヤ、初めと終わりがアベコベなだけでこれから”スーパーマン”としての活躍が始まると予感される終わり方、当然こりゃシリーズ化を想定しているんだろうな、、。配役は凝っているが全部チョイ役、確かにコミックブック時代の画面とは全く違うしこれまでの映画化とも違う、、クリストファー・ノーランが制作者として名を連ねているので”バットマン”のリブートと同じ手法だが、、、此方は一回見ればもう良いかな、。