”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”キラー・エリート”(11年)

以前途中10分ばかり見ていたのだが全編をみる時間がなくそのままだった映画、原題が”Killer Elite”で主演がジェイソン・ストラッサム、クライブ・オーエンにロバート・デ・ニーロだ。どうも事実に基づいたお話らしいが”殺し屋”集団対”殺し屋”集団の対決に謎を振りかけたストーリーで期待したより上出来のアクション・スリラーに仕上がっていた。三振を覚悟して打席に入ったセ・リーグの投手が思い切りバットを振ったら見事センター前に弾き返してしまったような映画と言ったら良いだろうか、。
 
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ひげ面とクリクリ頭がすっかりトレード・マークになってしまったがイギリス生まれのジェイソンは今やアクション映画に引っ張りだこ。92年には英国の国際ダイビングチーム(水泳)の一員として国際大会にも出場(12位)していた異色の経歴の持ち主だ。
 
それが同年、モデル業をしていた彼に映画出演のチャンスが、”ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ”(相変わらずな邦題だな、、)でデビューすると”トランスポーター”(02年)がシリーズ化され一躍アクション大スターへまっしぐら、、。
 
殆どのアクションはスタントを使わないそうだがこの”キラー・エリート”でもロバート・デ・ニーロの相棒として大活躍をする。
 
その恩師、、大先輩とでも言える”殺し屋”仲間のデ・ニーロが何者かに捕らえられ拘束された彼の写真が引退してオーストラリアで悠々自適な生活を送る彼の元へ送り付けられて来る。早い話、人質に取れてしまい彼を助けたけりゃロンドンで更に殺しを引き受けて欲しいとの脅迫だ。敵は元SAS隊員たち3名、それを事故に見せかけて殺すのが条件で殺す前に全員からある襲撃事件を実施したと言う告白状を取るように指示される。
 
仲間二人と共に色々な工作をしつつ一人ずつ”暗殺指令”を実行していくのだがどうも行く先きざきに別な”殺し屋集団”がいるようだ、、その一味を率いるのがクライブ・オーエンを首謀者とする謎のチームで彼らとも対決する事に、この彼らの存在が謎になっていて一体誰が敵で誰の指示なのか、、このあたりは謎解きモードプラスアクションの連続で息をつかせない。アクション満載なので脚本はそこそこだがプロットが良く早い展開を読むのが精一杯だった。まあ最後は”おー、あん時のアイツじゃん??”となるのだがジェーソンの魅力満載、デ・ニーロも結構出番は多いし、クライブもそれなりだが”トランスポーター”シリーズとはちょっと違う印象、14年にかけて出演作が沢山控えているが彼ももう46歳、何処までアクション俳優としていけるかな、、まあスタローンやシュワルツネッガーは優に還暦を越してもやっているから当分大丈夫だろう、、。
 
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しっかりお金を払ってもがっくりするケースがあるしこれみたいに全く期待していなかったのに満足する映画もある、、勿論人の好みもあるだろうがそんな映画を探すのも面白い。間違いない秀作を何回も見るのは飽きたしな~、。
 
そう言えば今夜は”アルゴ”がFox初登場だ、、最初に映画館で見た時の緊迫感は望むべくも無いが録画しとくかな?