”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

法と秩序ーUK版

何もクリスマスの当日に映画を見なくてもよいだろう、、でも普通にメシは食ったし外はめっちゃ暑い、今日は32度とか、しかも昨晩は下が22度もあって寝苦しいったらありゃしない。日本の熱帯夜に比べれば冷房はなくても寝れるのだが、。昨日引っ越して来た29号はもう電気も繋がり家具一式も入ったので一安心、他の住民は何処へ行っているのやら今頃あちこちで飲み食いかな、、流石に今日は事務所が閉まっていても管理人が一歩を外へ出て来なくても誰も文句は言うまい。
 
昼から録画しておいた”ロー&オーダー UK版”10年に制作された”マスカレード”を、、;
 
イメージ 1お目当てはこの人です。ベン・ダニエルスと言う俳優さんで来年50歳、このシリーズでは検察側の担当官を演じている。
 
イギリスの司法当局はタイトルにもあるように”秩序”が警察、事件の捜査を担当、そして”法”の側に当たる検察局がその事件を引き継ぎ法廷で争う事になる。まあ日本でも同じような制度だが、、。
 
その検事官が熱血漢ジェームズ・スティールでそれを演じるこの人が最近では一番のお気に入りかも知れない。劇場用映画にも出ているが主な活躍の舞台はテレビドラマ、それもシリーズものが圧倒的に多いそうだ。
 
イメージ 2
法廷の場面では普段こんなカツラを着けている。
 
今回の”マスカレード”では舞台がイギリスのとある大学寮、そこでバングラデシュ出身の学生がナイフで刺され殺されている現場から始まる。前編は警察の捜査が中心でベテランと若手の二人の刑事が捜査を担当。
 
友人知人への聞き込み、更には寮の付近にあった防犯カメラから一人の若い女性が参考人として呼ばれる、、その彼女は図書館で偶然知り合った被害者とはそれまでは面識もなく寮の部屋に連れ込まれ睡眠薬で朦朧としたところをレイプされ、思わず傍にあったナイフを手にしていた、、と述べ正当防衛を主張する。その辺りからこのベン・ダニエルと彼の同僚検事が登場する。
 
言っている事には間違いなくその主張も筋が通っているように見えるのだが、何かがヘンだ。自身もレイプの被害者(別のエピソード)だった女性検事のアリーシャ(フリーマ・アゴイーマン)も取調室での応対に懸念を抱き二人で更なる調査を行う事に、。まず図書館で会ったのが”初対面”と言う主張から検証するのだが父親名義の携帯電話から第三者の応対サービスを経由して頻繁に電話が掛けられている事が判る、それに取調室で彼女の父親がすぐにキレる態度も妙だ、、更に詳細に調べると2年前に手首を骨折した形跡が、、、これは誰かに強く腕を捻られた時に起きる骨折でそれには父親が関与している節が、。
 
当初はレイプの被害者と思われ保釈が認められていたにも関わらず一つずつ検証して行くと辻褄が合わない、こうなるともう検察側の独壇場だ、、水戸黄門さまみたいな展開ではないがそれはそれなりに此処は英国風のスカッとする顛末。一転二転して最後は検察が故意の殺人として起訴するまでを一気に描いた良質ドラマでした。
 
このダニエル君の法廷での活躍振りがナンとも格好良い、ジワジワと全く別の話をしているようで最後には核心を突いて来るしその判り易いセリフとイギリス訛りが妙に耳に馴染むんだな~、。補佐をするアリーシャ、それに捜査するチームに彼らの上司、彼ら6人が一体になって捜査、起訴、判決、、と進んで行くスピーディな展開からも目が離せない。これまで50本近いUK版が制作され人気を博しているのも納得だ。