”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”世界にひとつのプレイブック”(12年)

遅まきながらやっと一昨年のオスカー、8部門にノミネートされた秀作を見ることが出来た。14年は秀作オンパレードだ。おっ、でも”レッド2”とかその他見たそばから忘れている映画もあるのだが、、。
 
イメージ 1主役はこの二人、原題は”Silver Linings Playbook"、オスカーではこのブラッドリー・クーパージェニファー・ローレンスが夫々主演賞、助演賞はロバート・デ・ニーロとジャッキー・ウィーバー、それに作品、監督、脚色、編集とノミネートされ結果主演女優をジェニファーが獲得した。
 
劇場公開時から見たいかな~、、と思っていたのだがどうもこの手の映画、主人公の傍若無人さが主体になっているのが苦手でずっとそのままで来てしまった。オスカーを獲ったジェニファーは”ハンガーゲーム”で爆発的人気スターとなったのだがこの映画ではとても魅力ある一途の悩み多き女性を演じている。すっかり見直したぜ、、。
 
ダメだ、、、、仕事だ。以下は又、あとで、、。
このところ色々ある、、先日はプールに備え付けの木のデッキチェアーを投げ込まれたしそのせいか水質が微妙に濁って来ている感じだ、、それに暑さで折角植えた植物が萎れかけている、、毎晩水を撒いても追いつかないのか、。おまけに昨年の24日に入居したおっちゃんの家賃が未納だし、。州政府が補助金を出すと言う事らしいがまだ解決に至ってない。
 
この映画に戻るがどうも原題も邦題もしっくり来ない、、調べたのだが原題の由来さえ判らなかった。お話は情緒不安定で施設から出て来たパット(ブラッドリー)、両親の元で暮らすという条件でパパ(デ・ニーロ)とママ(ジャッキー)のいるフィラデルフィアへ帰ってくる。其処でやはり同じようにご主人を亡くしてから不安定な生活を送るティファニー(ジェニファー)と出合う。この4人のやり取りが中心でまさに”脚本で魅せる”映画。
 
終盤はティファニーが目指すダンス大会出場にかけて二人が特訓、そしてそのダンス大会がクライマックス、パパもママもそれなりの出番で大いに笑わせてくれる。まあ情緒不安定同士のラブロマンスと言ってしまえばそれっきりだが双方それなりの生活を取り戻す為に一念発起、そして其処へ現れたパットの元妻、とこの展開からも目が離せなかった。
 
この年のオスカーは”レ・ミゼラブル”と競合した年、”アルゴ”が軒並みオスカー獲りをしたのだがこのジェニファーに対抗していたのが”ゼロ・ダーク・サーティ”のジェッシカ、そして”アモール”の最年長女優、エマニュエル・リーバ、それから”インポッシブル”のナオミ・ワッツ、、まあ納得かな?
 
そうそうもう一つ、最後のエンドロールを見ていて気が付いたのだが撮影にマサノブ・タカヤナギとある。オスカーにはノミネートはされなかったが群馬県出身の立派な日本男児だ。
 
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東北大卒業後に単身アメリカへ渡り専門学校を経由、2000年から短編映画を撮り続け今や売れっ子らしい。現在ハリウッドでは”一番オスカーに近い”日本人として活躍中との事だ。数少ない”縁の下の力持ち”的日本人、そりゃ大画面で脚光を浴び世界中に沢山のファンを持つ事は誰しもこの業界で働くものの夢かも知れないがこんな裏方(撮影監督ともなれば裏方さん等と表現しては失礼だ)さんの活躍からは目が離せないぞ。
 
次作は”Out Of Furnance”(13年)、主演はクリスチャン・ベールケイシー・アフレック、、それに”アバター”のゾイ・サルダーナで”クライム・サスペンス”だ。