”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Queen Victoria/至上の恋”(97年)

イメージ 1この映画、ヴィクトリア女王に焦点を合わせた”極上の恋”物語である。原題は”Mrs. Brown"、、そのまま”ブラウン夫人”。
 
fpdさんがケイト・ブランシェット主演の”エリザベス”(98年)をご覧になりやはりそのケイトの圧倒的な演技力を評価されている。そりゃもうこの”エリザベス”二部作は彼女にとってもブレークポイントだし、これがあっての今回のオスカー受賞と言っても過言ではない。しかも彼女は生粋のオージーだ、、それが500年も昔のイギリス女王を演じているのだから英国人にとっては心底ビックリだろう。日本に舞台を置き換えたら徳川家康をペ・ヨンジュが演じて脚光を浴びたようなものではないだろうか、、、。
 
そのエリザベスが出たら今度はヴィクトリア女王が出て来ないと格好がつかないだろう。そのエリザベス一世(1533~1603年)から200年以上が経過して誕生したのがこのヴィクトリア女王だ、(1837~1901年)、そして演じたのはジュディ・デンチである。
 
相対する”Mr. Brown”を演じたのがビリー・コノリー、、。この映画はもう文句なし、掛け値なしの秀作だ。時代設定、脚本、撮影、舞台、、、演技全てにおいて此処までやり遂げたイギリスの制作陣には頭が下がる。こればかりは幾ら資金を投入してもハリウッドでは絶対に作れない映画ではないだろうか、、。そりゃ同じエリザベスでもテイラーをクレオパトラに仕立て、アンソニーにイギリス俳優を配しようがそりゃもう”アメリカ語”でラテン語を喋る事からして不自然だよ、、。
 
そうやって考えると”サムライ”映画は日本、”西部劇”はアメリカ、、こんな”史劇”やシェークスピア劇はそりゃもう英国人でやるしかないだろう。端的に書くと、、イヤ転載すると、、;
 
ヴィクトリア女王(デイム・ジュディ・デンチ)とスコットランドの使用人ジョン・ブラウン(コメディアンのビリー・コノリー)との交流と、それが引き起こした騒動の物語。
夫君アルバート公の死後、塞ぎこんでしまったヴィクトリア女王の心痛を癒し、公務に復帰してもらうため、側近たちはアルバート公の信頼厚い使用人であったジョン・ブラウンを女王の個人的な使用人として召し出すことにした。ジョン・ブラウンはその宮廷儀礼にとらわれない素朴な対応によって女王の気持ちを解きほぐすことに成功するが、ブラウンに対する女王の過度な寵愛は、王族や側近のみならず、政治家や国民をも巻き込む大騒動を引き起こす。by Wiki
 
解説をそのまま転載するとこうなるのだがその背景、ヴィクトリア女王の殺伐とした心中それを何とか解きほぐすべく努力するジョン・ブラウン、、そりゃ女王様相手の下男の立場なんだがその立場を超えた思いやり、そしてその二人の演技、これは素晴らしい。時代背景を知り、実際はどんな状況だったかのか、、そんなことを調べながら映画に浸るのも良い、、そうやって歴史を知る事も大切な事ではないだろうか。
 
 
 
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:気が向いたらクリックお願いします♪。