”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Law & Order UK"

以前にも書いた記憶があるのだがこのシリーズは犯罪+法廷ものとしてもう10年以上放映されているドラマだ。アメリカ版のなかにも違うロケーションで撮影されているシリーズがあるしUK版としてロンドンを舞台にしたシリーズも09年に始まり現在も続いているヒット作品だ。
 
イメージ 1左の二人が後半法廷で検察側として容疑者を告発するアリーシャとジェームス(フリーマ・アギーマンとベン・ダニエルス)、右の二人は刑事として捜査に当たる二人、ロニーとマット(ブラッドリー・ウォルシュとジェイミー・バンバー)夫々に上司がいて合計6人がセットになってチームを組んでいると言う設定で凄く判りやすい。
 
これが日本だとやれ警視庁の管轄で、、所轄に筋を通してとかナンとか、、しかも制服組やら官僚コースにいる連中との衝突があったりで捜査だって大掛かりな体制を所轄に引き”桜田門”から背広組がやって来る、、、それで合同捜査陣を、、、そりゃアチラでも実際にはスコットランド・ヤードを頂点に同じような組織になっているそうだが刑事ドラマとしてはその辺りの描き方は非常に簡素だ。
 
事件が起きてこのロニーとマットが現場に呼ばれすぐに捜査開始、、容疑者を確保した時点でアリーシャとジェームスに引渡しすぐに法廷へ、、審議を経て判決へ一般から公募された陪審員が判決を言い渡すまでをスピーディに描いている。
 
今回のエピソードは”サマリタン”、、善きサマリア人として聖書にも記載されているのだが災難に遭った人を助け無償で善意の行動を取る、ものだが一歩進んで現在では法解釈として各国でも論議されている。その善意の行動によって図らずもその人を傷つけたり失敗してもその罪を問わない、、、となるのだがそれが今回の主題。
 
ロンドンの深夜、ドラッグ・ディーラーが取引中に発砲、買いに来た若い青年を撃ってしまう。騒動を聞きつけた巡回中の若いお巡りさんがその場に居合わせ流れ弾を二発浴び瀕死の重傷を、、。バックアップの要請を聞いた同僚の警官が駆けつけるのだが数分遅く若い巡査は死亡。その捜査を命じられたこの二人組、警察内部の状況や普段の勤務状況を調べていくとこの撃たれた巡査はゲイらしい、しかも同僚の巡査が2分早く駆けつけていたら助かったかも知れないと聞き警察内部の捜査をする事になる。
 
イメージ 2
取引がこじれて発砲した売人はすぐに検挙、硝煙反応からコイツがクスリを買った若者を撃った事が判るのだが若い警官に当たった流れ弾は死んだ若者が発砲したものと判る。
 
そして捜査の焦点はもし緊急事態発生後すぐに反応して現場へ駆け付け応急処置をしていれば若い巡査は助かったのではなかったかと言う展開になって行く。
 
今回はアリーシャがこのカツラ姿で法廷へ、ジェームスの協力もあるのだが先の同僚はゲイに偏見を保つ警官で故意に現場へ急行しなかったと結論付けた検察側と対立する事になってしまう、、。当初は最寄りの防犯カメラの画像からも明らかに現場へ行くのを躊躇っている様子の巡査の姿があるのだが弁護側はその画像の解明度が悪く、本人かどうか判らないので証拠としては採用取り消しを申請して来る。残る一手は彼の部下の巡査の証言、、だがこれも直前になって法廷での証言を拒否されてしまう、、こうして八方塞がりのアリーシャ、、結局法定では立証出来ず陪審員からも”無実”の宣告がくだされ同僚巡査を殺してしまったのかどうかは闇の中、、。
 
こうして検察側が(涙を飲むエピソードもあるのだがこれは実に立証が困難だ。例え2分早く駆け付けていたとしても救急車なりが到着するには未だ時間が掛かるし仮に応急処置が上手く施されていた場合でも死を避けられたかどうか、、道義的にはゲイと言う事で偏見を持ち、緊急時だと言うのに現場に急行しなかった事は糾弾されるべき問題なのだが、、。それを正せなかったアリーシャの苦悩、、きっと次回は上手くいくよ。
 
 
 
 
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