”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”オール・イズ・ロスト”(14年)

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イヤ~、、参ったぞ。もう随分と長い間、映画を見ているがこんな映画は恐らく始めてだ。何せ全編通してセリフは”Faaaaack!”と叫んだのと”Heeeelp!”と掠れた声を思い切り振り絞った二言だけ。初めにちょっとだけナレーションが入りますが、、これならオレでも戸田大先生さまにお越し願わずとも字幕担当が出来るぞ、、でもこの映画で”字幕監修、担当○○○○、、とタイトルロールに出ると恥ずかしいんじゃないのかな??

主演はロバート・レッドフォード、、共演も一切なしで1時間40分を単独、まさに一人舞台でグイグイと引っ張って見せてくれる。その昔、変則戦争映画、”太平洋の地獄”では主演がリー・マービン三船敏郎の僅か二人だけしきゃ出ないっと言うのがあったがこれはもっと凄い、僅か一人でセリフも上記二言だけ、、、。

インド洋をソロ航海中の”彼”(名前もない)はある日目覚めるとヨットが浸水している、、慌てて外を見るとデカい40ftコンテナーの角っこが船首に刺さっている。何とかコンテナーから引き離し、応急処置を施し浸水を食い止めるのだが、、、そんな風に始まる究極のサバイバル劇である。暗闇の海を丸型の緊急脱出用の浮きいかだで航海していて画面は”8日前、、”に戻りこのコンテナー突き刺さり事件になるので8~9日間の救助待ち航海って事になるようだ、。

画面は緊迫の連続、同じようなサバイバルの典型、アン・リー監督の”ライフ・オブ・パイ”は共演にトラちゃんがいたし主人公ももっと若く、一人で叫ぶセリフも多かった。この映画はもうレッドフォードがかなりヨレヨレだし劇中、息も絶え絶えでセリフもなく黙々と生き延びる方策を考える展開だった。見てる側も思わず、”お爺ちゃん、ガンバレっ!!”っとつい声援を送りたくなっちまった。

ヨットが沈んで自身は丸いラフトに乗り移るがまさに”ALL IS LOST”で何もない。僅かに残されているのは手動コンパスと海図だけ、、その二つを頼りにインド洋をさ迷い、何とかコンテナー船が行き来するシーレーン上へたどり着く、、でもコンテナー船は海難救助用の信号や閃光にも気が付いてくれない、、二度のチャンスにも見放されもう先方に気が付いて貰うすべがない。となりもうこりゃダメじゃん、、、可哀想にと見る側はがっかりなのだが最後に神様が微笑んでくれる、、。

たった一人しか出演せず脚本はゼロに等しい、、撮影、音楽、特撮効果などでそれでも制作費には総額8億円が掛かっているとか。恐らくこれが今世紀一番制作費が安く済んだ映画かも知れないな~、、FOXさん、これは無料配信で良かったのかな??


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