”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ブラッド・ダイヤモンド”(06年)

この映画はちょっと食わず嫌いだったかも知れない。以前からデカプリオ様が苦手で、、でも”タイタニック”に始まり”アビエーター”や最近の”ウルフ・オブ・ウォールストリート”に、、と彼の主演作を数えたら何だ殆どの映画は見ているじゃないか、、見ていない方が断然少なかった。って事は前言撤回か??でもこの”ブラッド・ダイヤモンド”は過去に見るチャンスが何度となくあったにもかかわらずそのままスルーして来たのだがFOXさんが無料で配信してくれるのでつい、、最後まで見てしまった。

イメージ 1
監督はエドワード・ズウィック、”ラスト・サムライ”も撮っているし”グローリー”や”戦火の勇気”と余り目立たないが秀作を手掛けている。
 
アフリカのシオラレオネ共和国が舞台、映画では架空の土地ではなく実名で表記され軍部とRUF(革命統一戦線)との戦闘場面にも実名で登場だ。時は内戦が続く頃だから91~02年の間、端的に書けばアフリカ生まれの元傭兵、今はダイヤで一攫千金を企むダニー(レオナルド・デカプリオ)が現地へ入り苦心惨憺ダイヤを密輸すべく奔走すると言う設定だ。
 
RUFは武器調達に必要な資金をダイヤ採掘に頼っており近郊の部落を襲っては頑強な町民は採掘場で強制労働へ、子供は麻薬漬けにして戦闘員として武器を持たせ戦闘に送り出している。この不当に採掘され欧州の市場で取引されているダイヤが”ブラッド・ダイヤモンド”と呼ばれその言葉通りに血塗られた取引商品と言う事らしい。
 
RUFに部落を襲われソロモン一家(ジャイモン・フンスー)は散り散りに、お父ちゃんは強制労働、息子は兵士として拉致、奥さんと娘は命懸けで脱出、難民収容所へ、。その採掘場でお父ちゃんが偶然にも探り当てたのがデッカイ・ダイヤの原石、政府軍の襲撃の合間にその原石をしっかり隠しソロモンは逃げ惑う、、。それからはこの原石を求めてRUF軍の将校、ダニーとその仲間、そして政府軍の将校にもあわよくば横取りしようと狙ってくる不届きな輩もいる。そんな展開に今度はダイヤの裏取引を取材して真実を暴露しようと狙う女性記者、マディ(ジェニファー・コネリー)も絡んで来る。
 
こんな感じで進んで行くのだが夫々の信念、熱意が非常に丁寧に描かれていて全編緊迫の連続だ。ダニーにしろ最初はヤギの背中に隠した密輸ダイヤが警備兵に見つかり収容所へ入れられてしまうが原石を最後まで諦めない。後半は拉致されて今や兵士として銃を持たされているソロモンの息子を助ける尽力をしマディにも自分が肩身離さず持っている過去の記録を記した”赤皮の手帖”を託し彼女がスクープをものにする為の情報提供者となってやる。まあ満更悪い男じゃなかったと言う事になるのだが、、。

最後はこれっきゃないだろう、、と言う終わり方だがソロモン一家はロンドンで一家晴れて再会する事が出来、政府の公聴会でも証人として”ブラッド・ダイヤモンド”の実態を公表する。マディは特ダネをものにし、、ダニーは帰って来ない。デカプリオは”タイタニック”に乗ってからと言うもの何時も帰って来れないな~、、。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほん映画村」に参加しています:もし気が向いたらクリックお願いします♪。