”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”オーシャン・オブ・ファイヤー”(04年)

原題は”Hidalgo"、、、何でこんな時はそのままカタカナ化にせんのかな?と思いつつ邦題を検索してみたらこれが何と”オーシャン・オブ・ファイヤー”だと、一瞬なんじゃそれ?と思ったら劇中開催されるメインテーマになるお馬さんの長距離レースに付けられた冠名だった。まあそれなら”ヒダルゴ”(主演のお馬さんの名前)よりも良いか。

以下は勝手に書いたこの映画の紹介なのだが、、時代は1891年、西部開拓の時代、根っからのカウボーイとしてワイルドウェスト等のショーで生計を立てているフランク(ヴィゴ・モーテンセン)はショーを観戦していたアラブの族長に招待され愛馬のヒダルゴとアラビア砂漠で開催される長距離レースに参加する事になる。こんな感じ、しかもこのフランク・ホプキンスは実在の人物で数々の長距離レースで勝ち鞍をあげているそうな、、実話、時代設定、壮大な自然、荒馬愛馬、アラビアの砂漠、、、とキーワードが並んだらこりゃもう見たくなるだろう。

イメージ 1案の定、主役のこのお馬さん、アラブの馬が由緒正しい血統書付きの正統派とすれば此方はアメリカの大地を走り回っていた名も無き荒馬、ムスタングだ。その”ヒダルゴ”は実に頭が良い、フランクとはコンビでショーでは芸も披露し観客からも大喝采、そして出向いたアラビアでは”ふん、何処の馬の骨とも知れない荒馬にこの耐久レースは無理じゃよ、、”などど陰口を叩かれる始末だ。

映画はちょっともたつくがまあ快調に飛ばして、いよいよアラビア砂漠横断の3000マイル長距離レースに挑む場面に、日の出に出発、日暮れに休息と言う条件で進んで行くのだがスポンサーでもあるシーク、(オマー・シャリフ)やその娘、その娘を5人目の妻にしようと目論むヤツらが出て来て混沌、、混沌、殺されたり馬ごと脱落したり総勢40名以上の参加者がいたのに段々に減っていく。

フランク役のヴィゴ・モーテンセンは何時ものように余りキレイな身なりとは行かないが”ヒダルゴ”をこよなく愛し、愛馬も精一杯の愛情表現で応えてくれる。後半になって、、、ありゃこの展開はちょっとヤバイぞ、と思う間もなく最後の1分、、やっぱりな~、、やられちまった。レースを制しアメリカの西部に帰ったフランクはその賞金で時の政府と交渉、捕獲されて囲いの中で余命いくばくもない生活を強いられている荒馬たちを買い取るのだ。

そしてその荒馬を原野に放してやる場面、、生死を共にしアラビア砂漠でもお互いに支えあって試練を乗り越えて来た大切な”ヒダルゴ”を仲間の荒馬が躍動する大地に放してしまう、この場面はもう顔がグチョグチョ、、別室で読書中の家内には見られないように素早くトイレで顔を洗って来た。

思いがけない秀作に出会った昨晩の疲れをずっと引きずっている土曜の午後でした、、、。

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