”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”コンドル”(75年)

コンドルは飛んでいく~、、、これはサイモンとガーファンクルがカバーしたアンデスフォークソングだがこの映画の原題は”3 Days Of The Condor"、、コンドルの3日間だった。制作されたのは75年、監督はシドニー・ポラックで主演は人気絶頂のロバート・レッドフォードそれに愛しきフェイ・ダナウェイ、、クリフ・ロバートソンやマックス・ヴォン・シドーなどなど、、。

イメージ 1何故だったのかこれまで全編を通して見たことがなかった、。そこで早速、、舞台はニューヨーク、市内の何の変哲もない”住居”にCIAの分署がありジョセフ(R・レッドフォード)=暗号名”コンドル”は勤務している。仕事の内容は世界で発行されている出版物を色々な角度から分析してCIAの注意を呼び起こす事柄や事件に繋がりそうなものを釣り上げ、分析する事だ。

ある日同僚に頼まれて昼メシのサンドウィッチを買いに外へ出るのだが帰ってみると全員6人の仲間が惨殺されている。

冒頭の”コンドル”や仲間の紹介、そして勤務内容をさらりと見せるあたりはなかなかだよ、、まだ本格的なコンピューターが導入される前なので文書を分析したりする手法が懐かしい、、アナログな手法でパンチカードからテープに変換、それをコピーしてハードカバーな分類をしている、無論携帯電話もないので連絡は事務所の固定電話かあちらこちらに点在する公衆電話だ。

仲間の惨殺死体を見たジョセフはもうパニック状態、普段は文書の分析官なので現場経験は全くないし拳銃携帯の許可も持っていない。それでも事務所の電話は使わずに公衆電話から上司の元へ緊急連絡を入れる。その上司ヒギンズ(C・ロバートソン)は会って状況説明を命じるのだが上司とは言え面識のない相手、やはりCIAに勤務する友人を帯同するように頼み街角の裏道で会う事になる、、ヒギンズに命令されてやって来た局員に友人が射殺され自分も狙われる羽目に、。

とこうなるともう誰が誰で何の目的があって誰を狙っているのか混沌として来る。此処まで20分以上が経過しているんだがフェイ・ダナウェイは何処にも出て来ないよ、、、その街角から追われるように逃げたジョセフはスポーツ用品店へ逃げ込む、、そこでやっと出てきましたフェイ・ダナウェイ、、お客さんとしてスキー用品を買いに寄った役柄でした、。そしてジョセフはやむ無くキャシーにカクカクシカジカなので助けてくれ、、と頼むのだがそんな事は信じられませ~ん、と断わられちまう、。

そんな展開なのだがCIA局員とは言っても下級職員ゆえ現場の経験がない、同じような設定でマイケル・ケインが”国際諜報局”(65年)を演じた時とはちょっと違う、、この辺りがイギリス諜報部員とアメリカCIA局員との違いだろうか??そもそも同じ情報局でも描き方が違うんだな~、、。

その後の展開は想像通りにキャシーを味方につけ真相究明に走るのだが、、お話は誰が敵なのかその目的も判らないままどんどん進んで行くのだがどうにも見ている側にも誰が何のために6人も殺して最後の一人、ジョセフを狙うのか??これはもう英語の理解力がどうのこうのと言う問題ではなくて脚本と設定に重大欠陥がある証拠にほかならない、、で結局うやむやな結末が待っていました。マックス・ヴォン・シドーが冒頭出て来た殺し屋で職員を殺したヤツなんだが最後の場面ではジョセフと握手して奪った拳銃まで返しているよ、、スカッとしない結末でどうにもちゃんと解決しているようにも思えないのだが、。

”国際諜報局”公開当時は”イプクレス・ファイル”だったんだが何時からかこんな邦題に、、比較するのも失礼だがやはりイギリス映画の方が断然”コンドルの上を飛んでいる”、、。

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