”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ティファニーで朝飯は食えるか??

イメージ 1この映像、最近やたらMSNのサイトへ飛ぶと出食わす、、。

有名な作品のプロモーション用スチールなんだがやはりホンモノとは違うよ、、構図はそっくりだし衣装やアクセサリーも確かに酷似している。最初にこのスチールを見ていれば”それなりにこれも良いんじゃないの”で終わるのだが昔の映画を知るファンには毎回これを見せられるのはチョイと辛いものがある。



イメージ 2そしてこちらがご本家さんであります。

撮影されたのは1960年の後半だと思うのだがもう55年の歳月が経過している。にもかからわずこのジバンシーがデザインした黒いドレスやアクセサリーには古さを感じさせないし、それを担当したイーデス・ヘッド女史、、、更には音楽を担当したヘンリー・マンシーニ、脚本を書いた原作者でもあるトウルーマンカポーティ、全体を指揮した監督のブレーク・エドワーズ、、全てが見事に上手く収まってオードリー・ヘップバーンの魅力を最大限引き出した映画と言えるのではないだろうか。

撮影当時のオードリー・ヘップバーンは31歳、一番輝いていた時期、、映画の冒頭もろ朝帰りでイェローキャブから降りるホリー、五番街ティファニーの本店前で袋からおもむろに”パン”を取り出しかじりつく場面、当時からあれは”菓子パン”か”クロワッサン”か??とファンからの問い合わせが相次いだとか、、。実は後年、オードリー自身がインタビューで答えているのだがアレは自分じゃ余り好きじゃない”デニッシュ・ペストリー”だったと告白している。

それと非常階段脇で主題歌の”ムーン・リバー”を口ずさむシーン、制作したパラマウント側の重役がプロの歌手に歌わせ、アフレコするように指示を出したとか、、それに激昴したオードリーは頑なにその”代声”を拒否したのは有名な話らしい、。

原作者の頭にはこのホリー役はマリリン・モンローのイメージがあったらしいがこれはボツに、、まあそれはそれなりで全く違った映画に仕上がっていたのではないだろうか??それと日本人にはむず痒くなるような配役があってそれを当時は人気絶頂だったミッキー・ルーニーが演じている。

出っ歯でメガネ、、首にはカメラで浴衣姿、、と誠に典型的と言うかフザけた格好だった。しかも名前が(原作でも同じ)”ユニオシ”と言う意味不明の名前だった。配役説明では日本人とちゃんと明記しているのでそんな氏名は日本には無いぞ、、と思ったものだがやはりエドワーズ監督、ご自身もこれはかなり後悔されていたようだ。代える事が出来るなら何を代価としてもあのミッキー・ルーニーが演じたキャラクターを撮り直したいと述懐している。

今だに大勢のファンから支持されている”名作”なのでちょっと検索すると裏話や撮影秘話が山と出て来るのだが何年が経過しようが最初のスチールは変えられない。オードリー・ヘップバーン永遠なれ、、と言われる所以である。

ああ此処まで書いたのでやっとスッキリした、これでもうモドキ・スチールには揺さぶられないないぞ。



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