”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”コード・ネームUNCLE”(15年)

64年から4シーズン、テレビで放映されていた”0011ナポレオン・ソロ”これが最近の映画界の得意技”リブート”されてスクリーンに蘇った。原題は”The Man From UNCLE"だが邦題は”コード・ネームUNCLE"に変更、タイトルにナポレオンとかイリヤキンは何処にも出て来ない。

イメージ 1オーストラリアでは劇場公開が今年の8月、FOXで配信が始まったのが先週、と言うことは4ヶ月待てばお茶の間で見れるって事になる、っで早速5.50ドルを払い込んだ。

主演のナポレオン・ソロがやはりリブート版”スーパーマン”で主演のヘンリー・カヴィル、そして”相棒”のイリヤキンが(本当はイリヤ・クリアキン)、先の”ローン・レンジャー”ですっかりトント役のジョニデに食われてしまったアーミー・ハマーだ。監督は”シャーロック・ホームズ”を撮っているガイ・リッチー

実はテレビ版でのロバート・ヴォーンとデイヴィッド・マッカラムの印象が強かったので映画館は敬遠してた。ところがおっとどっこい、やるじゃないか?

まず60年代の米ソ対立が背景なのだが当時の舞台が見事に再現されている。無論微妙にCG処理されている箇所も多いのだが使われたクルマや衣装、そして音楽までが懐かしさ一杯であの時代を超越しているような雰囲気だ。見せ場のボートで海上を逃げる場面、、ここで使われるカンツオーネ風の曲が素晴らしい、普通はアクションで見せる肝心の場面なんだから2コーラス程度、、と思ったが最後までフルコーラスをアクションを背景に流している、これが画面にマッチしてるのは予想以上の出来だった。筋書きもあの時代ならではのもの、画面のカット割りにも工夫があって短時間で起きている事を一挙に見せてくれる。

この映画でもナポレオンがクリヤキンに食われている感じがするが女性陣の配役もなかなか、、アリシア・ヴィカンダーと”ワル役”のエリザベス・デビッキの二人も魅力満点だった。イギリスの情報部部長役でヒュー・グラントが出て来るしこれなら映画館へ駆けつけても良かったかな、、とチョイと後悔している。

冒頭、東ドイツの壁の向こうへギャビー(アリシア・ヴィカンダー)を西側へ連れ戻す任務を帯びて乗り込むのがナポレオン、、そしてそれを阻止するのがKGBから派遣されて来ているクリヤキン、二人は敵対する関係で始まる。このギャビーのパパが有名な科学者で原爆の生産を可能にする頭脳の持ち主、、そのパパの所在が判らないので娘を使って探し出すと言う設定なんだが米ソには夫々の思惑が、、。

終盤、今度はイギリスの情報部も入り乱れアメリカ、ロシア、イギリスの三つ巴合戦、お互いが盗聴されていて情報が筒抜けって事になるのだが最後は米ソ+英が一緒になって新たな”スパイ網”を形成する事になる、、そのスパイ網が”U.N.C.L.E"って事になり今回の原爆探しは無事終了、、こりゃどうやってもシリーズ化を見越した終わり方だろう。まあどんな展開になるにせよ、、あと2本くらいは作っても良いかも知れないかな、。

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