”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ミクロの決死圏”(66年)

原題は”Fantastic Voyage"、、今なら絶対にそのまま”ファンタスティック・ヴォヤッジ”じゃなかろうか、それに”ミクロの決死圏”と言う素晴らしい邦題が付けられ66年に公開された。

イメージ 1これは公開当時のポスターではなく後年大分経過してから作られたものだ。

主演は”ベン・ハー”で憎きメッサラを演じたスティーブン・ボイドそして当時人気絶頂のラクエル・ウェルチで監督がリチャード・フライシャー

公開当時は画期的なおかつオリジナリティのある内容でSFファンには圧倒的人気があり今でもカルトファンからの支持は凄いものがある。

公開から半世紀が経過し現実社会ではかなりこれに近い事が出来るようになった。現に豆粒程度の大きさのカメラを飲み込み人体を巡り不具合のある箇所を撮影する事が可能になっている。この映画のように人間がミクロサイズになって人体に入っていく事は無理だしレーザーガンでの治療も無理だが損傷部位を見つける事は可能らしい。

映画のほうは東ドイツで物質をミクロの大きさに縮める研究が行われておりその研究をしている当事者が脳梗塞で倒れてしまう。アメリカ側ではその研究の進捗状況を盗まれないように急ぎ西側へ亡命させこの開発中のミクロ研究により彼の生命を守るため、潜水艇に乗り込み一時間と言うタイムリミットのなか、人体へ侵入していくと言うお話である。

なかなかスリングな展開で果たして人体はミクロの物体からはどうやって見えるものなのか心臓や呼吸器官、、それに血液の流れはとまさにミクロ大の大きさの人間からすれば心臓の鼓動は耳をつんざくような音響だし、呼吸器官だって風速70mにも匹敵する、、ましてや血管を流れる血液は濁流が如く流れている、、そんな感じで地底探検や海底探検をしている雰囲気の”人体内”である。

この一時間と言うのがミソでこの時間内に人体を脱出しないと元の大きさに戻ってしまう、もし体内にいる間に時間がくれば当然博士の身体はバラバラになってしまうので時間との戦い、そして脳梗塞を引き起こした箇所に出来ている血の塊をレーザー銃で壊し、血管を補強するのが選出されたチームのミッションである。

当然と言えば当然だがこのチームのなかには裏切り者がいてそいつは研究を東側へ持ち帰りたいそれには重要な書類さえあれば博士の命はどうでも良い、、そしてその肝心の裏切り者はだれじゃ??と人体のなかで繰り広げられるアクション映画と言うことになる。

こんな独創的でオリジナリティがある設定、まさに映画の楽しさを満喫出来るヤツをもっと作って欲しいものだ。



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