”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”陰謀のシナリオ”(97年)

原題は”Smilla's Sense Of Snow"、、この原題からして訳の判らないタイトルだな、、その邦題が”陰謀のシナリオ”、もう何回も使い古された邦題みたいな気がする。でも日本では未公開、いきなりDVDデビューだったらしい。

ジャンルとしてはミステリー犯罪モノ、そして主演がジュリア・オーモンドガブリエル・バーン更にジム・ブロードベントトム・ウィルキンソンリチャード・ハリス、それにヴェネッサ・レッドグレーブまで出ている。

イメージ 1舞台は北欧、コペンハーゲンの寒い雪の降る季節、スミラ(J・オーモンド)の隣家に住む一家の子供が屋上から滑落死する。

その子には障害があり耳が不自由だった。警察当局はこれは事故死だと断定し捜査もあっけなく終了、しかしスミラには何か不自然な気がする。普段から仲が良くスミラの部屋へも出入りしていたので性格は良く知っている。高所恐怖症だったし一人でそんな屋上へは行くはずがないと信じる彼女は単独で捜査を始めるのだが、、、そんな出だしで背景のコペンハーゲンがいかにも寒そうだ。

まずスミラは検察当局へ苦情を申し立て再度捜査をするように依頼をする。同時に検視に立ち会った解剖医を訪ね詳細を聞こうとするのだがどうも上手く行かない。そんな中、坊やの埋葬時に挙動不審な紳士が一人残された母親に分厚い封筒に入ったモノを手渡しているのを目撃する。どうもお悔やみ以上の意味が込められた現金ではないかと直感したスミラは今度はその母親から最近父親も事故死した事を告げられる。

うん、ここまでは”絶好調”とは言えないが謎が謎を呼んで登場人物全員が怪しそうな雰囲気だ、、恋人のガブリエル・バーンまで何やら怪しく見えてくる。

普通の女性であるスミラが嗅覚鋭く核心を突いて来たり本職は何なのか、、チョイと不自然な面もあるにはあるのだが、まあ大目にみよう。何せジュリア・オーモンドは大胆にも”サブリナ”のリメイクでオードリー・ヘップバーンの役を演じたんだし。

お話はそこから超変化球で、一挙にグリーンランドへ飛んでいく。地元の大手鉱山開発業者が関与して発掘を進める北極圏の鉱山、その発掘現場に古代地球へ飛来したと思われる隕石が眠っている。どうも坊やの父親はそのこ鉱山開発に関係していた様子で何か思いがけない事故が起きて死亡した事が判る。

ちょっとこの辺りから意表を突く展開になっていく、、その開発業者のオヤブンがリチャード・ハリスで周りを固める配役で医師がトム・ウィルキンソンだ。もうこうなりゃ悪いヤツは誰かすぐに判っちまう、、問題はその隠された秘密と何で親子が別々に死んでしまったのか??これに集約されて来る。

そして孤軍奮闘大活躍のスミラ、、そして時々助けに現れるガブちゃん、、でもどうも味方として信用出来ない風情だし最後まで敵側とも通じているような雰囲気だ。そしてグリーンランドの鉱山採掘現場へ砕氷船で向かってクライマックスへ突入。

まあミステリー・ドラマとしてはこんなもんかな??原作はデンマーク人のピーター・ホウ言う人が書いたらしいがベストセラーだったとか、、そこまでは知らなかった。

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