”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”沈黙の戦艦”(92年)

もう公開されてから24年になるんだ、、スティーブン・セガールが40歳の頃だがこの時代はやけに格好良かったっけ、、。戦艦のコック長を演じたケーシー・ライバック、その後シリーズ化されたが同じ状況、居てはいけない場所に、偶然いた人間に試練が襲ってくる”ダイ・ハード”(88年)とは雲泥の差だった。

しかし原題が”Under Siege"(”戒厳令下”、”包囲網下”)なのに”戦艦が沈黙する”、、これは意外な邦題だ。たしか公開当時、流行っていた漫画から拝借された題名じゃなかったか、、お陰でその後のスティーブン・セガールが出るアクション映画には”沈黙”が付けられ”沈黙シリーズ”として宣伝されるようになったっけ、、。

イメージ 1プロットはハワイからサン・フランシスコへ向かう戦艦、ミズーリへテロ一味が乗り込み”トマホーク・ミサイル”を盗み出し高値で売り払う、、と言う無謀な計画。その首謀者にトミー・リー・ジョーンズが扮し冷蔵庫へ閉じ込められたコック長がスティーブン・セガールってお話だ。

遅咲きの彼のアクション映画としてはトップスリーに入る出来なのだがナカトミ・ビルディングを背景に武道や空手の達人でもないジョン・マックリーン刑事(ブルース・ウィリス)が演じた”ダイ・ハード”には到底かなわない、、これはどうしてだろう?

身体能力や見栄えはこっちの方が格好良いしまだハゲてもいないのだが、、演技力という点ではちょっとカンベンしてくれよ、、ではあるが。

この映画の監督、アンドリュース・デイビスはスティーブン・セガールのデビュー作”刑事ニコ”も撮っているのだがこの翌年、トミー・リー・ジョーンズを今度はテロ犯じゃなくて熱血刑事さんに据えて”逃亡者”を撮っている。無論、主演はハリソン・フォードだったがこれは限りなく名作に近い、、それだけに此方は”がっかりの沈黙”って感じだった??

この今は破裂しそうな風貌のスティーブン・セガールだがミシガンで生まれ17歳で来日、それから10年近く大阪に住んでいたそうな、。最初の奥さんは合気道道場の娘さん、藤谷美也子と言う女性らしいのだがその恩人のお嬢さんとは86年に離婚している。初めて劇場用映画で主演を演じたのが”刑事ニコ”(88年)、この頃はまだ30代半ばでそりゃアクションにもキレがあり巧みに日本語も操って実にスカットするアクション俳優だった。

イギリス生まれなら007に抜擢されても良かったんじゃなかろうか?この時代は丁度ロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンへ移行する時期だった。

現在も健在で活躍中なんだが相変わらず彼の映画には”沈黙”が付いている、、それもちょっと無理があるし何時までも”セガール=沈黙”ってのは可哀想だよ。


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