”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”われらが背きし者”(16年)

大好きな”スパイものミステリー”、しかも原作がジョン・ル・カレと来たら見ない訳には行かない。それも普段なら真っ先に映画館へ駆けつけるところだがこの映画は残念ながら出向いたらもう上映が終わってた、、。原題は”Our Kind Of Traitor”で原作が翻訳された時に”われらが背きし者”となりそれが映画化に際しては邦題として採用されている。

イメージ 1主演はちょっと長髪で印象が違うユアン・マクレガー、奥さんにナオミ・ハリス、そしてMI6の担当官にデミアン・ルイス、ロシアのマフィアでマネー・ロンダリングを担当しているのがステラン・スカルスガルド、そして監督は主にイギリスでテレビ・ドラマを撮っているスザンナ・ホワイトが抜擢されている。

FOXさんの配信で6ドルで48時間以内なら何回でも繰り返し見れるのだが映画館へ行けばシニア料金が8.50ドル、、その差は僅か2.50ドルなんだな~、、これって微妙な差だよ、、まあオーストラリアの映画館で上映されていたのが7月だから5ヶ月遅れって事になるんだが、。

ストーリーはモロッコマラケシュ、、ロンドンから休暇でやって来たペリーとゲイル夫妻、(D・ルイスとN・ハリス)は折角の休暇だと言うのにどうも楽しそうな雰囲気じゃない、、ペリーは大学院の教授、ゲイルは辣腕の法廷弁護士とあって裕福で幸せなハズだがそうは見えない、。そんな彼らにあるレストランでディマ(S・スカルスガルド)が近づいてくる。ゲイルが携帯電話を持って席を立った隙にちょっと強引な感じだが一緒に飲もうと誘われその後はクラブにも誘われちまう、、。

そんな展開で全くスパイ業の”ス”の字も知らない教授が思いもしないエスピオナージに巻き込まれていくと言うお話なんだがこれはもうジョン・ル・カレの独壇場だ。”ロシア・ハウス”でも全く素人の出版会社の社長さんがあるブック・フェアーに参加した事から英国VSロシアのスパイ戦にどっぷり浸かってしまう。そう言えばヒッチコック監督の名作”北北西に進路を取れ!”も原作は映画用に書き下ろされたものだったが同じような設定だった。

この原作は実は読んでない、、なので映像化がどんなに違うのか検証は出来ない。それに監督のホワイト女史、テレビ界が長いせいかちょっと劇場ドラマの感性と違うんだな、別に派手なアクションとか、銃撃戦は求めてないし一転二転する逆転劇でなくても良いのだが、、ロシアン・マフィアの守銭奴を演じるスカルスガルドの個性が際ってしまい主演二人とMI6の担当者が霞んでしまった、、と言えば良いか。

それに007シリーズでマネーペニー嬢を演じているナオミ・ハリスもいきなりヌードまで披露しているのだが実に勿体無い使われ方だった、、もう少し活躍させても良いんじゃないのかな?でもまあ”大満足”とは言えないがそれなりに楽しめた一作だった、、、つい最近同じジョン・ル・カレ原作のテレビドラマシリーズ”The Night Manager"を全編必死こいて見たのだが、、あっちのトムヒに軍配をあげよう。

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